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海外需給【牛乳・乳製品/米国】畜産の情報 2025年3月号

24年12月のチーズ卸売価格、国内外の需要増から前年同月比18.8%高

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24年12月の生乳生産量は前年同月比0.5%減
 米国農務省全国農業統計局(USDA/NASS)によると、2024年12月の乳用経産牛飼養頭数は935万1000頭(前年同月比0.0%増)と前年同月並みになった。また、同月の生乳生産量は850万3000トン(同0.5%減)とわずかに減少した(図1)。これは、最大の生乳生産州であるカリフォルニア州で、乳牛の高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)感染の影響により生乳生産量が前年同月から10万6000トン減少したことが要因とみられる。25年の生乳生産量についてUSDAは、前月予測から36万トン引き下げ、1億306万トン(前年比0.6%増)と見込んでいる。


 
 
24年12月のチーズの卸売価格は前年同月比18.8%高
 米国農務省農業マーケティング局(USDA/AMS)によると、2024年12月のチーズ卸売価格は、国内外の堅調な需要から1ポンド当たり1.79米ドル(1キログラム当たり613円:1米ドル=155.43円(注)、前年同月比18.8%高)と前年同月を大幅に上回った(図2)。年末の休暇時期を迎えた需要の高まりから、同価格は前月比でも4.4%上昇した。消費が好調な中で、同月の月末在庫量は61万5000トン(同6.0%減)とかなりの程度減少し、年末在庫量としては19年以来の低水準となった。ただし、24年末から25年半ばにかけて、カンザス州やテキサス州など複数の地域でチーズ生産施設の稼働が予定されていることで、今後のチーズ生産量の増加が見込まれている。
 
(注)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均為替相場」の2025年1月末TTS相場。

 
24年11月の乳製品輸出量は多くの品目で前年同月を下回る
 米国農務省経済調査局(USDA/ERS)によると、2024年11月の乳製品輸出量は、乳脂肪分ベースで前年同月比15.7%増とかなり大きく増加し、無脂乳固形分ベースでは同12.6%減とかなり大きく減少した。
品目別に見ると、脱脂粉乳、ホエイなど多くの製品で前年同月を下回った(表)。脱脂粉乳は生産減やドル高の影響による価格競争力の低下により、同19.7%減と大幅に減少した。ホエイも同様の理由から中国向けが減少し、同2.2%減となった。一方、チーズはメキシコや中米からの堅調な需要に加えて、欧州産などと比べ安価なことから同2.4%増とわずかに増加した。
 25年の乳製品輸出量についてUSDAは、乳脂肪分ベースで前年比0.8%増、無脂乳固形分ベースでは前年並みと見込んでいる。


 
 (調査情報部 小林 大祐)