24年の生乳生産量、前年比2.8%減
中国農業農村部によると、2024年の生乳生産量は前年比2.8%減の4079万トンとなり、7年ぶりに前年を下回った(図1)。
生乳生産量の減少要因について現地報道では、生乳価格の下落を受け、国内生乳生産量の約8割を占める10省・自治区(注1)で乳牛の淘汰が進み、飼養頭数が23年末の550万頭から24年第3四半期末(9月末)には513万頭(6.7%減)まで減少したことが影響したとしている。
中国農業農村部は24年4月、24年の生乳等生産量(注2)を前年比2.6%増の4405万トンとする予測を公表していたが(注3)、同予測を下回ることとなった(注4)。
(注1)内モンゴル自治区、河北省、山西省、遼寧省、黒龍江省、山東省、河南省、陝西省、寧夏回族自治区、新疆ウイグル自治区。
(注2)牛由来の生乳のほか、ヤギやヤクなどの他畜種由来の乳を含む生産量。
(注4)中国農業展望報告(2024−2033)では、2023年のヤギやヤクなどの他畜種由来の乳量を生乳生産量の2.33%と推定している。24年の同乳量を同様に求めると95万トンとなり、24年の生乳等生産量は4174万トンと推定される。
24年12月の生乳価格、前年同月比15.2%安
中国農業農村部によると、2024年12月の生乳価格は1キログラム当たり3.11元(66.74円:1元=21.46円(注5)、前年同月比15.2%安)と前年同月をかなり大きく下回った(図2)。一方、直近3カ月は一月当たり0.01元(0.2円)の下落で推移しており、生乳価格の下落幅は縮小している。
(注5)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2025年1月末TTS相場。
生乳価格について中国農業農村部は、25年1月に公表した「農産物需給動向分析月報(2024年12月)」の中で、乳牛の淘汰による生乳生産量の調整効果が現れており、春節(旧正月、25年は1月末)に向けて需要も増えていくことから、今後は回復すると予測している。
24年の乳製品輸入量、バターを除き前年比減
2024年の乳製品主要8品目の輸入量は、主に製パン向け需要が堅調なバターを除き、いずれも前年比で下回った(表1)。
中国にとって最大の乳製品輸入先であり、24年から乳製品の関税が撤廃されたニュージーランド(NZ)からの輸入量(合計)に目を向けると、全体の傾向と同様に輸入量はわずかに減少していたが、輸入量全体に占める割合はやや増加している(表2)。
(調査情報部 平山 宗幸)