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国内需給【牛肉】畜産の情報 2025年4月号

7年1月の牛肉生産量、前年同月並み

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生産量
 令和7年1月の牛肉生産量(注1)は、2万7305トン(前年同月比0.0%減)と前年同月並みとなった(図1)。品種別では、和牛は1万3695トン(同5.2%増)とやや、交雑種は7465トン(同2.2%増)とわずかに、いずれも前年同月を上回った一方、乳用種は6098トン(同9.4%減)と前年同月をかなりの程度下回った。
 なお、過去5カ年の1月の平均生産量との比較では、4.8%増とやや上回る結果となった。
 
(注1)生産量の合計は、その他の牛、子牛を含む。


 
 
輸入量
 1月の輸入量について、冷蔵品は、円安や現地価格の高止まりの影響などにより、主要輸入先の豪州産および米国産輸入量が減少したことなどから、1万3357トン(前年同月比21.2%減)と前年同月を大幅に下回った(図2)。冷凍品は、輸入品在庫量が高水準であることなどにより、主要国を含むほとんどの輸入先からの輸入量が減少したことなどから、1万9176トン(同27.0%減)と前年同月を大幅に下回った(図3)。この結果、輸入量の合計(注2)でも、3万2541トン(同24.8%減)と前年同月を大幅に下回った。
 なお、過去5カ年の1月の平均輸入量との比較でも、冷蔵品は26.1%減、冷凍品は22.9%減と、ともに大幅に下回る結果となった。
 
(注2)輸入量の合計は、煮沸肉、ほほ肉、頭肉を含む。



 
 
家計消費量等
 1月の牛肉の家計消費量(全国1人当たり)は151グラム(前年同月比3.4%減)と前年同月をやや下回った(総務省「家計調査」)。
 なお、過去5カ年の1月の平均消費量との比較でも、14.2%減とかなり大きく下回る結果となった。
 1月の外食産業全体の売上高は、12月に続き、年末年始の長期連休で、活発な国内移動や単月で過去最高を更新した訪日外客数などにより堅調だったことから、前年同月比7.7%増と前年同月をかなりの程度上回った(一般社団法人日本フードサービス協会「外食産業市場動向調査」)。このうち、食肉の取り扱いが多いとされる業態として、ハンバーガー店を含むファストフードの洋風は、年始需要や各種キャンペーンにより好調で、同5.1%増と前年同月をやや上回った。また、牛丼店を含むファストフードの和風は、値引きキャンペーンが集客に貢献し、同13.1%増と前年同月をかなり大きく上回った。ファミリーレストランの焼き肉は、客数は減少したものの、年始の好調と価格改定による客単価の上昇などで、同2.0%増と前年同月をわずかに上回った。
 
推定期末在庫・推定出回り量
 1月の推定期末在庫は、13万6231トン(前年同月比1.8%増)と前年同月をわずかに上回った(図4)。このうち、国産品は1万131トン(同12.8%減)と前年同月をかなり大きく下回った一方、在庫の大半を占める輸入品は12万6100トン(同3.2%増)と前年同月をやや上回った。
 推定出回り量は、6万3473トン(同3.7%減)と前年同月をやや下回った(図5)。このうち、国産品は2万7231トン(同1.7%減)とわずかに、輸入品は3万6242トン(同5.2%減)とやや、いずれも前年同月を下回った。
 



 
 
(畜産振興部 丸吉 裕子)