生産量
令和7年1月の豚肉生産量は、7万9908トン(前年同月比0.5%減)と前年同月をわずかに下回った(図1)。
なお、過去5カ年の1月の平均生産量との比較では、0.7%増とわずかに上回る結果となった。
輸入量
1月の輸入量について、冷蔵品は、円安や現地相場高の影響などにより米国産輸入量が減少したことなどから、3万2055トン(前年同月比7.5%減)と前年同月をかなりの程度下回った(図2)。冷凍品は、価格優位性のあるブラジル産輸入量が増加したことや、高騰していた現地相場が軟化したことによりスペイン産輸入量が増加したことなどから、4万8441トン(同29.6%増)と前年同月を大幅に上回った(図3)。この結果、輸入量の合計(注)では、8万505トン(同11.8%増)と前年同月をかなり大きく上回った。
なお、過去5カ年の1月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は8.5%減とかなりの程度下回った一方、冷凍品は25.4%増と大幅に上回る結果となった。
(注)輸入量の合計は、くず肉を含む。
家計消費量
1月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)は、621グラム(前年同月比1.5%減)と前年同月をわずかに下回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の1月の平均消費量との比較でも、2.9%減とわずかに下回る結果となった。
推定期末在庫・推定出回り量
1月の推定期末在庫は、21万4044トン(前年同月比10.3%増)と前年同月をかなりの程度上回った(図4)。このうち、輸入品は、19万508トン(同10.0%増)と前年同月をかなりの程度上回った。
推定出回り量は、15万4479トン(同3.2%増)と前年同月をやや上回った(図5)。このうち、国産品は7万8746トン(同2.5%減)と前年同月をわずかに下回った一方、輸入品は7万5733トン(同9.8%増)と前年同月をかなりの程度上回った。
(畜産振興部 小森 香穂)