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海外需給【豚肉/米国】畜産の情報 2025年6月号

25年2月の豚肉輸出量、前年同月比4.8%減

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25年3月の豚総飼養頭数、前年同月比0.2%減
 米国農務省全国農業統計局(USDA/NASS)によると、2025年3月1日時点の豚総飼養頭数は、7451万2000頭(前年同月比0.2%減)と前年同月並みとなった(表1)。内訳を見ると、繁殖豚は598万頭(同0.6%減)とわずかに減少し、肥育豚は6853万2000頭(同0.2%減)と前年同月並みとなった。24年12月〜25年2月の産子数については、1腹当たり産子数が増加(前年同期比1.0%増)したものの、分娩母豚頭数が減少(同1.2%減)したことにより、同0.2%減となった。
 



 
25年3月の豚肉卸売価格、前年同月比4.0%高
 USDA/NASSによると、2025年3月の豚と畜頭数は1041万4100頭(前年同月比0.4%減)と前年同月をわずかに下回ったものの、平均枝肉重量が増加(同0.9%増)したことから、同月の豚肉生産量は102万2400トン(同0.2%増)と前年同月並みとなった(図1)。
 同月の肥育豚価格は、堅調な国内需要などを背景に100ポンド当たり64.51米ドル(1キログラム当たり204円:1米ドル=143.57円(注1)、同7.8%高)とかなりの程度上昇し、前月比では1.0%高となった。同月の豚肉卸売価格(カットアウトバリュー(注2))は、同96.88米ドル(同307円、同4.0%高)と前年同月をやや上回ったものの、前月比では0.9%安となった(図2)。
 
(注1)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2025年4月末TTS相場。
(注2)各部分肉の卸売価格を1頭分の枝肉に再構築した卸売指標価格。
 





 
 
25年2月の豚肉輸出量、前年同月比4.8%減
 米国農務省経済調査局(USDA/ERS)によると、2025年2月の豚肉輸出量は25万6400トン(前年同月比4.8%減)とやや減少した(表2)。最大の輸出先となるメキシコ向けは9万7300トン(同1.7%減)とわずかに減少した。また、日本向けは、競合するスペイン産やブラジル産に比べて米国産が割高となったことなどから、3万2300トン(同18.7%減)と大幅に減少した。
 25年の輸出量についてUSDAは、関税の影響による市場の不透明感から、315万5000トン(前年比2.3%減)とわずかな減少を見込んでいる。
 



 
(調査情報部 大西 未来)