生産量
令和7年5月の豚肉生産量は、7万3100トン(前年同月比4.0%減)と前年同月をやや下回った(図1)。
なお、過去5カ年の5月の平均生産量との比較でも、1.0%減とわずかに下回る結果となった。
輸入量
5月の輸入量について、冷蔵品は、米国産の価格が上昇する中、価格優位性が生じたカナダ産が増加したことなどから、3万4501トン(前年同月比2.9%増)と前年同月をわずかに上回った(図2)。冷凍品は、価格優位性のあるブラジル産が増加した一方、主要輸入先のうち北米産やデンマーク産が減少したことなどから、5万5954トン(同7.6%減)と前年同月をかなりの程度下回った(図3)。この結果、輸入量の合計(注1)では、9万460トン(同3.9%減)と前年同月をやや下回った。
なお、過去5カ年の5月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は5.6%増とやや、冷凍品は12.4%増とかなり大きく、いずれも上回る結果となった。
(注1) 輸入量の合計は、くず肉を含む。
家計消費量
5月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)(注2)は、654グラム(前年同月比2.6%増)とわずかに上回る結果となった(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の5月の平均消費量との比較でも、0.6%増とわずかに上回る結果となった。
(注2)1世帯当たりの数値を当該月の世帯人数で除して算出。
推定期末在庫・推定出回り量
5月の推定期末在庫は、23万8240トン(前年同月比11.2%増)と前年同月をかなり大きく上回った(図4)。このうち、輸入品は、21万4149トン(同12.8%増)と前年同月をかなり大きく上回った。
推定出回り量は、14万6973トン(同3.8%減)と前年同月をやや下回った(図5)。このうち、国産品は7万3406トン(同1.5%減)とわずかに、輸入品は7万3567トン(同6.0%減)とかなりの程度、いずれも前年同月を下回った。
(畜産振興部 小森 香穂)