令和6年度下半期の卸売業者における食肉の取扱状況(重量ベース。以下同じ)について、前期と比較した結果は、以下の通りであった。
(1)牛肉
牛肉全体では、「同程度」が57.1%と最も多い中、「増加」が「減少」を14.3ポイント上回った(図1)。増加理由としては、「小売向け需要の増加」、「外食向け需要の増加」、「景気の状況」および「相場安」などが挙げられた。
品目別に見ると、輸入品(冷蔵)は「同程度」と「減少」が同率であったが、他はすべて「同程度」が最も多かった。和牛と交雑牛は「増加」が「減少」を上回った一方、乳用牛と輸入品(冷蔵・冷凍)は「減少」が「増加」を上回った。
増加理由については、和牛は「小売向け需要の増加」が最も多く、次いで「外食向け需要の増加」、交雑牛は「小売向け需要の増加」および「外食向け需要の増加」が最も多く、次いで「他畜種/品種との需要シフト」が挙げられた。一方、減少理由については、輸入品(冷蔵)は「相場高」が最も多く、次いで「景気の状況」、「小売向け需要の減少」および「他畜種/品種との需要シフト」、輸入品(冷凍)は「相場高」、「小売向け需要の減少」および「他畜種/品種との需要シフト」が最も多く挙げられた。
(2)豚肉
豚肉全体では、「同程度」が最も多い中、「増加」が「減少」を 23.1 ポイント上回った。(図2)。
品目別に見ると、国産豚肉で「増加」が58.3%と最も多かった一方、輸入品(冷蔵・冷凍)は「同程度」が最も多く、「減少」が「増加」を上回った。
国産豚肉の増加理由については、「外食向け需要の増加」が最も多く、次いで「小売向け需要の増加」が多く挙げられた。一方、減少理由については、輸入品(冷蔵)で「小売向け需要の減少」、輸入品(冷凍)で「相場高」などが多く挙げられた。