米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)は2025年9月12日、25/26年度(9月〜翌8月)の米国のトウモロコシ需給見通しを公表した(表)。
米国内生産量は、収穫面積が上方修正により1933年以来の最高値となったことで、168億1400万ブッシェル(4億2709万トン(注1)、前年度比13.1%増)と前年度からかなり大きく増加し、過去最大の生産量が見込まれている。
米国内消費量は、130億8000万ブッシェル(3億3225万トン、同4.7%増)と前年度からやや増加すると見込まれている。
輸出量は、29億7500万ブッシェル(7557万トン、同5.1%増)と前年度からやや増加すると見込まれている。
期末在庫は、21億1000万ブッシェル(5360万トン、同59.2%増)と前年度から大幅な増加が見込まれている。
また、期末在庫率(総消費量に対する期末在庫量)は、13.1%(同4.5ポイント増)と、前年度を上回ると見込まれている。
生産者平均販売価格は、前月に続き1ブッシェル当たり3.90米ドル(585円。1キログラム当たり23円:1米ドル=149.88円(注2)、同9.3%安)と前年度からかなりの程度下落すると見込まれている。
(注1)1ブッシェルを約25.401キログラムとして農畜産業振興機構が換算。
(注2)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2025年9月末TTS相場。
(調査情報部 岡田 真希奈)