卸売価格
令和7年10月の鶏卵卸売価格(東京、Mサイズ基準値)は、1キログラム当たり326円(前年同月差51円高、前年同月比18.5%高)と、前年同月の同価格を大幅に上回った(図)。同価格の日ごとの推移を見ると、月初の同325円から28日には同330円に上昇し、月間の上昇幅は同5円となった。なお、過去5カ年の10月の平均卸売価格は235円であり、それと比較しても、38.7%高と大幅に上回る結果となった。
供給面を見ると、気温の低下による卵重の回復が見られるものの、今夏の酷暑の影響により、生産量は低水準となった。需要面を見ると、荷動きは堅調に推移しているものの、外食筋では月見にちなんだ季節プロモーションが終盤にさしかかり、落ち着きが見られた。
家計消費量
9月の鶏卵の家計消費量(全国1人当たり)(注)は、841グラム(前年同月比5.0%減)と前年同月をやや下回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の9月の平均消費量との比較では、やや下回る結果となった。
(注)1世帯当たりの数値を当該月の世帯人数で除して算出。
(畜産振興部 越川 紗弥)