生産量
令和7年10月の豚肉生産量は、8万1313トン(前年同月比2.3%増)と前年同月をわずかに上回った(図1)。
なお、過去5カ年の10月の平均生産量との比較でも、4.1%増とやや上回る結果となった。
輸入量
10月の輸入量について、冷蔵品は、価格や規格などで一定の評価を受けるカナダ産が増加したことなどから、3万8473トン(前年同月比12.6%増)と前年同月をかなり大きく上回った(図2)。冷凍品は、国内の輸入品在庫が依然として高水準にあったことなどから、4万6391トン(同11.7%減)と前年同月をかなり大きく下回った(図3)。この結果、輸入量の合計(注1)では、8万4875トン(同2.2%減)と前年同月をわずかに下回った。
なお、過去5カ年の10月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は17.0%増と大幅に、冷凍品は6.2%増とかなりの程度、いずれも上回る結果となった。
(注1) 輸入量の合計は、くず肉を含む。
家計消費量
10月の豚肉の家計消費量(全国1人当たり)(注2)は、659グラム(前年同月比7.0%増)と前年同月をかなりの程度上回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の10月の平均消費量との比較でも、1.7%増とわずかに上回る結果となった。
(注2)1世帯当たりの数値を当該月の世帯人数で除して算出。
推定期末在庫・推定出回り量
10月の推定期末在庫は、23万1400トン(前年同月比3.6%増)と前年同月をやや上回った(図4)。このうち、輸入品は、20万9457トン(同3.7%増)と前年同月をやや上回った。
推定出回り量は、16万9382トン(同2.3%増)と前年同月をわずかに上回った(図5)。このうち、国産品は8万789トン(同1.5%増)とわずかに、輸入品は8万8593トン(同3.0%増)とやや、いずれも前年同月を上回った。
(畜産振興部 小森 香穂)