卸売価格
令和7年11月の鶏卵卸売価格(東京、Mサイズ基準値)は、1キログラム当たり340円(前年同月差59円高、前年同月比21.0%高)と、前年同月の同価格を大幅に上回った(図)。同価格の日ごとの推移を見ると、月初の同330円から6日には同335円、11日には340円、18日には345円と計3回の上昇があり、月間の上昇幅は同15円となった。なお、過去5カ年の11月の平均卸売価格は235円であり、それと比較しても、44.7%高と大幅に上回る結果となった。
供給面を見ると、気温低下による卵重の回復が見られ、大玉が増加傾向となった。需要面を見ると、量販筋では鍋物やおでんなどの季節需要が堅調で、外食筋でも和食を中心に卵料理が展開されるなど、一定の需要が見られた。
家計消費量
10月の鶏卵の家計消費量(全国1人当たり)(注)は、892グラム(前年同月比1.1%減)と前年同月をわずかに下回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の10月の平均消費量との比較でも、4.6%減とやや下回る結果となった。
(注)1世帯当たりの数値を当該月の世帯人数で除して算出。
(畜産振興部 越川 紗弥)