生産量
令和7年11月の牛肉生産量(注1)は、3万3324トン(前年同月比4.7%減)と前年同月をやや下回った(図1)。品種別では、和牛は1万8801トン(同2.0%減)とわずかに、交雑種は8691トン(同2.1%減)とわずかに、乳用種は5786トン(同15.6%減)とかなり大きく、いずれも前年同月を下回った。
なお、過去5カ年の11月の平均生産量との比較でも、3.9%減とやや下回る結果となった。
(注1)生産量の合計は、その他の牛、子牛を含む。
輸入量
11月の輸入量について、冷蔵品では、国内需要が低調な中、現地価格の高止まりなどにより、主要輸入先を含むほとんどの輸入先からの輸入量が減少したことなどから、1万2116トン(前年同月比11.1%減)と前年同月をかなり大きく下回った(図2)。冷凍品では、米国産ショートプレート(バラ)や豪州産のうち主に加工用のひき材などに使用されるトリミングの輸入量が増加したことなどから、2万6568トン(同26.9%増)と前年同月を大幅に上回った(図3)。この結果、輸入量の合計(注2)では、3万8712トン(同12.0%増)と前年同月をかなり大きく上回った。
なお、過去5カ年の11月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は27.6%減と大幅に下回った一方、冷凍品は14.9%増とかなり大きく上回る結果となった。
(注2)輸入量の合計は、煮沸肉、ほほ肉、頭肉を含む。
家計消費量等
11月の牛肉の家計消費量(全国1人当たり)(注3)は165グラム(前年同月比3.9%増)と前年同月をやや上回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の11月の平均消費量との比較では、0.6%減とわずかに下回る結果となった。
11月の外食産業全体の売上高は、中国からの団体客の予約キャンセルがあったものの、前年より土日祝日数の多い曜日回りがファストフード業態やレストラン業態の客数を押し上げた他、客単価の上昇が続く中、ファストフード業態やファミリーレストランの低価格業態が堅調であったことから、前年同月比8.7%増と前年同月をかなりの程度上回った(一般社団法人日本フードサービス協会「外食産業市場動向調査」)。
このうち、食肉の取り扱いが多いとされる業態として、ハンバーガー店を含むファストフードの洋風は、期間限定商品やお得なランチのキャンペーンなどによる集客増で、同8.8%増と前年同月をかなりの程度上回った。また、牛丼店を含むファストフードの和風は、新メニューの好評や値引きキャンペーンによる集客増で、同14.1%増と前年同月をかなり大きく上回った。ファミリーレストランの焼き肉は、土日祝日数の多い曜日回りから客数が増加し、同6.7%増と前年同月をかなりの程度上回った。
(注3)1世帯当たりの数値を当該月の世帯人数で除して算出。
推定期末在庫・推定出回り量
11月の推定期末在庫は、14万5424トン(前年同月比1.5%減)と前年同月をわずかに下回った(図4)。このうち、国産品は1万25トン(同7.7%減)とかなりの程度、在庫の大半を占める輸入品は13万5399トン(同1.0%減)とわずかに、いずれも前年同月を下回った。
推定出回り量は、7万4180トン(同4.0%減)と前年同月をやや下回った(図5)。このうち、国産品は3万1971トン(同7.1%減)とかなりの程度、輸入品は4万2210トン(同1.5%減)とわずかに、いずれも前年同月を下回った。
(畜産振興部 丸吉 裕子)