北海道の生乳生産量、11月は前年同月比0.3%減
令和7年11月の生乳生産量は、58万6189トン(前年同月比0.5%減)と2カ月連続で前年同月を下回った(図1)。地域別では、北海道が33万9965トン(同0.3%減)と、2カ月連続で前年同月を下回った。また、都府県では24万6224トン(同0.7%減)と、3カ月連続で下回った。
11月の生乳処理量を用途別に見ると、牛乳等向けは30万8020トン(同3.4%減)と、4カ月連続で前年同月を下回った。このうち、業務用向けについては2万6997トン(同2.4%減)と、6カ月連続で前年同月を下回った。
一方、乳製品向けは27万4566トン(同3.0%増)と、9カ月連続で前年同月を上回った。これを品目別に見ると、クリーム向けは6万175トン(同3.7%減)と2カ月ぶりに下回り、チーズ向けは3万8148トン(同9.5%増)と3カ月連続で上回った。また、脱脂粉乳・バター等向けは、13万2402トン(同6.6%増)となり、16カ月連続で前年同月を上回った(農畜産業振興機構調べ「交付対象事業者別の販売生乳数量等」)。
全国の11月の牛乳生産量、4カ月連続で下回る
11月の牛乳等生産量を見ると、飲用牛乳等のうち牛乳は、25万133キロリットル(前年同月比3.0%減)と4カ月連続で前年同月を下回った。成分調整牛乳は前年割れが継続しており、1万5872キロリットル(同6.4%減)となった。また、加工乳については、1万2757キロリットル(同7.2%減)と4カ月連続で前年同月を下回った。
はっ酵乳は、8万3638キロリットル(同1.9%減)と2カ月連続で下回った。
11月のバター在庫量、前年同月比27.5%増
11月のバターの生産量は5512トン(前年同月比10.7%増)と、9カ月連続で前年同月を上回った(図2)。一方、出回り量は7462トン(同13.4%減)と、6カ月連続で下回った(農畜産業振興機構調べ)。在庫量については、15カ月連続で前年同月を上回り、11月末は2万9993トン(同27.5%増)となった(図3)。
11月の脱脂粉乳在庫量、前年同月比38.8%増
11月の脱脂粉乳の生産量は、1万1791トン(前年同月比5.5%増)と、9カ月連続で前年同月を上回った(図4)。一方、出回り量は1万138トン(同8.3%減)と、10カ月連続で下回った(農畜産業振興機構調べ)。在庫量は、前月まで2カ月連続で取り崩されたが11月末は再び積み上がり、6万6081トン(同38.8%増)と、12カ月連続で前年同月を上回った。(図5)。
令和8年度の加工原料乳生産者補給金単価、4年連続で引き上げ
令和7年12月22日に開催された「食料・農業・農村政策審議会畜産部会」において、畜産物価格の算定について諮問・答申が行われ、加工原料乳生産者補給金単価は前年度から0.02円引き上げとなる1キログラム当たり9.11円、集送乳調整金単価は同0.10円引き上げとなる同2.83円、総交付対象数量は前年度同の325万トンと定められた(表)。また、畜産物価格関連対策の1つとして、総交付対象数量を超えた部分の数量(25万トンを上限)について、バターと脱脂粉乳の需給の不均衡を改善するため、また、総交付対象数量に25万トンを加えた350万トンについて、物流問題による集送乳経費の合理化に資するために、生乳流通事業者等が行う取り組みを支援する措置が令和8年度も引き続き講じられる予定である。
(酪農乳業部 田中 麻紀)