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海外需給【牛肉/カナダ】畜産の情報 2026年2月号

25年7月の総飼養頭数はわずかに増加、牛群再構築の動き

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25年7月の総飼養頭数は前年比0.8%増
 カナダ統計局(Statistics Canada)によると、2025年7月1日時点の牛の総飼養頭数は1191万頭(前年比0.8%増)と、1980年代以来の低水準で推移しつつも、わずかに増加した(表1、図1)。内訳を見ると、繁殖雌牛(肉用牛)が前年比0.4%増、未経産牛(肉用牛)が同2.0%増、子牛についても同3.0%増と、干ばつが改善傾向にある中で、牛群再構築の動きが見られている。ただし、西部のマニトバ州やサスカチュワン州では干ばつが続いており、再構築には地域差があるとされる。
 26年の牛肉生産量について米国農務省海外農業局(USDA/FAS)は、飼養頭数の増加が見込まれる中で、同0.8%増の128万トンと予測している。

 
 


 
 
25年11月の肥育牛価格、前年同月比19.5%高
 CanFax(注1)によると、2025年11月の肥育牛価格は、100ポンド当たり293.50カナダドル(1キログラム当たり750円:1カナダドル=115.90円(注2)、前年同月比19.5%高)と大幅に上昇した(図2)。北米では旺盛な牛肉需要(注3)と肥育牛供給の縮小が続いており、25年の肥育牛価格は前年を上回る水準で推移している。
 
(注1)カナダ肉用牛生産者協会(CCA)の市況分析部門。
(注2)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2025年12月末TTS相場。
(注3)ただし、ひき肉など安価な製品へのシフトが見られている。
 
25年9月の牛肉輸出量、前年同月比3.4%増
 カナダ農業・農産食料省(AAFC)によると、2025年9月の牛肉輸出量は3万7022トン(前年同月比3.4%増)とやや増加し、1〜9月の累計では30万5283トン(前年同期比1.9%減)とわずかに減少した(表2)。このうち8割強を占める米国向けについては、米国がブラジル産牛肉に50%の追加関税を課した(注4)ことで同国からの加工用牛肉の輸入が減少し、代替として9月に米国向けのカナダ産牛肉の輸出量が増加(前年同月比4.6%増)したとみられている。なお、中国向けは21年末におけるカナダ国内での非定型BSEの報告以降、輸出停止が続いている。
 
(注4)詳細は海外情報「牛肉を含む特定の農産物などに対する相互関税およびブラジル向け追加関税を撤廃(米国)」(https://www.alic.go.jp/chosa-c/joho01_004247.html)をご参照ください。





 
(調査情報部 小林 大祐)