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海外需給【豚肉/中国】畜産の情報 2026年2月号

繁殖雌豚頭数はわずかに減少、豚肉輸入量もやや減少

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25年10月末の繁殖雌豚頭数、前月比1.1%減
 中国農業農村部によると、2025年10月末時点の繁殖雌豚頭数は3990万頭(前月比1.1%減)と前月をわずかに下回った(図1)。同年7月に同部が生産能力の調整措置として示した、生産性の低い繁殖雌豚の淘汰とうたが着実に進められたことによるとみられるが(注1)、同部が最適な飼養水準(以下「最適水準」という)とする3900万頭を2.3%上回っている。
 
(注1)詳細は、海外情報「中国農業農村部、養豚と肉牛、酪農の動向について見解を公表(中国)」(https://www.alic.go.jp/chosa-c/joho01_004184.html)をご参照ください。
 



 
25年10月の豚と畜頭数、前年同月比33.3%増
 2025年10月の豚と畜頭数は、3834万頭(前年同月比33.3%増)と大幅に増加した(図2)。同年は継続して繁殖雌豚頭数が最適水準を上回ったことから、多くの肥育豚が生産され、と畜頭数が増加したとみられる。
 



 
25年11月の豚肉小売価格、前月比1.5%安
 豚肉小売価格は、2024年10月以降、下落傾向で推移しており、25年11月は1キログラム当たり23.1元(523円:1元=22.66円(注2)、前月比1.5%安、前年同月比19.7%安)となった(図3)。
 豚肉生産にも影響する子豚価格も同年5月以降、下落傾向で推移しており、同年11月は同24.3元(551円、前月比6.0%安、前年同月比29.6%安)となった。この要因について現地報道では、豚肉価格の下落が続いたことで肥育農家の収益性が悪化し、肥育もと豚の導入意欲が低下したためとしている。
 今後の豚肉小売価格と子豚価格について中国農業農村部は、25年12月に公表した「農産物需給動向分析月報(2025年11月)」で、春節(旧正月。26年は2月15日)に向けて豚肉の塩蔵製品やハム、ソーセージなどの製造が最盛期を迎え、豚肉需要が増加することから、やや上昇すると予測している。
 
(注2)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2025年12月末TTS相場。
 



 
25年1〜11月の豚肉輸入量、前年同期比5.5%減
2025年1〜11月の豚肉輸入量は90万8733トン(前年同期比5.5%減)とやや減少した(表)。26年の豚肉輸入量に関して現地報道は、1)同年11月にスペインでアフリカ豚熱(ASF)が発生したこと(注3)、2)中国商務部が同年12月17日から5年間、EU産の豚肉とその副産物に対してアンチダンピング関税を課すと発表したこと―などから、EU産が大きく減少するとしており、今後の動向が注目される。
 
(注3)海外情報「スペインでアフリカ豚熱発生を確認、野生イノシシが感染(スペイン)」 (https://www.alic.go.jp/chosa-c/joho01_004242.html)をご参照ください。
 



 
(調査情報部 山ア 葵)