生産量
令和7年12月の牛肉生産量(注1)は、3万2843トン(前年同月比1.9%増)と前年同月をわずかに上回った(図1)。品種別では、和牛は1万8047トン(同4.6%増)、交雑種は8859トン(同4.4%増)と、ともに前年同月をやや上回った一方、乳用種は5890トン(同8.4%減)と前年同月をかなりの程度下回った。
なお、過去5カ年の12月の平均生産量との比較では、3.8%増とやや上回る結果となった。
(注1)生産量の合計は、その他の牛、子牛を含む。
輸入量
12月の輸入量について、冷蔵品では、現地価格の高止まりなどにより、主要輸入先である米国産の輸入量が減少した一方、豪州産およびカナダ産の輸入量が増加したことなどから、1万6603トン(前年同月比3.9%増)と前年同月をやや上回った(図2)。冷凍品では、豪州産のうち主に加工用のひき材などに使用されるトリミングの輸入量が増加したことなどから、2万6402トン(同13.7%増)と前年同月をかなり大きく上回った(図3)。この結果、輸入量の合計(注2)でも、4万3015トン(同9.7%増)と前年同月をかなりの程度上回った。
なお、過去5カ年の12月の平均輸入量との比較では、冷蔵品は8.6%減とかなりの程度下回った一方、冷凍品は13.1%増とかなり大きく上回る結果となった。
(注2)輸入量の合計は、煮沸肉、ほほ肉、頭肉を含む。
家計消費量等
12月の牛肉の家計消費量(全国1人当たり)(注3)は212グラム(前年同月比1.6%減)と前年同月をわずかに下回った(総務省「家計調査」)。
なお、過去5カ年の12月の平均消費量との比較でも、10.2%減とかなりの程度下回る結果となった。
12月の外食産業全体の売上高は、年末の休みが長い曜日回りとなったことから、年末を中心に家族客などの外食需要が好調だった他、忘年会の主流となった小グループなどの宴会が月後半から年末の休みにかけて好調で飲酒業態の客数を押し上げたことに加え、インバウンド需要も中国からの団体客の減少が見られたが全体としてはおおむね堅調で、客単価の上昇が続く中、ファストフード業態やファミリーレストランの低価格業態が堅調だったことなどから、前年同月比6.0%増と前年同月をかなりの程度上回った(一般社団法人日本フードサービス協会「外食産業市場動向調査」)。
このうち、食肉の取り扱いが多いとされる業態として、ハンバーガー店を含むファストフードの洋風は、期間限定商品やクリスマス前後のチキンなどが好調で、同6.4%増と前年同月をかなりの程度上回った。また、牛丼店を含むファストフードの和風は、主要メニューに他商品を付けた期間限定メニューなどが好評で、同8.2%増と前年同月をかなりの程度上回った。ファミリーレストランの焼き肉は、年末の休みを中心に客数が増加し、同5.0%増と前年同月をやや上回った。
(注3)1世帯当たりの数値を当該月の世帯人数で除して算出。
推定期末在庫・推定出回り量
12月の推定期末在庫は、14万1523トン(前年同月比0.7%増)と前年同月をわずかに上回った(図4)。このうち、国産品は9562トン(同10.6%減)と前年同月をかなりの程度下回った一方、在庫の大半を占める輸入品は13万1961トン(同1.7%増)と前年同月をわずかに上回った。
推定出回り量は、7万7945トン(同1.5%増)と前年同月をわずかに上回った(図5)。このうち、国産品は3万1491トン(同2.8%増)、輸入品は4万6453トン(同0.5%増)と、ともに前年同月をわずかに上回った。
(畜産振興部)