北海道の生乳生産量、12月は3カ月ぶりに前年同月を上回る
令和7年12月の生乳生産量は、61万6047トン(前年同月比0.0%減)と、3カ月連続で前年同月を下回るも同水準にとどまった(図1)。地域別では、北海道が35万7880トン(同0.3%増)と、3カ月ぶりに前年同月を上回った。一方、都府県では25万8167トン(同0.4%減)と、4カ月連続で下回った。
12月の生乳処理量を用途別に見ると、牛乳等向けは30万513トン(同1.1%減)と、5カ月連続で前年同月を下回った。このうち、業務用向けについては2万5084トン(同6.0%減)と7カ月連続で下回った。
一方、乳製品向けは31万1979トン(同1.0%増)と10カ月連続で前年同月を上回った。これを品目別に見ると、クリーム向けは6万581トン(同3.4%減)と2カ月連続で下回った一方で、チーズ向けは4万738トン(同6.2%増)と4カ月連続で上回った。また、脱脂粉乳・バター等向けは、16万9346トン(同1.9%増)となり、17カ月連続で前年同月を上回った(農畜産業振興機構調べ「交付対象事業者別の販売生乳数量等」)。
全国の12月の牛乳生産量、5カ月連続で下回る
12月の牛乳等生産量を見ると、飲用牛乳等のうち牛乳は、24万3852キロリットル(前年同月比1.3%減)と5カ月連続で前年同月を下回った。成分調整牛乳は前年割れが継続しており、1万5339キロリットル(同7.1%減)となった。また、加工乳についても、1万3235キロリットル(同7.5%減)と5カ月連続で前年同月を下回った。
はっ酵乳は8万3288キロリットル(同1.2%増)と3カ月ぶりに上回った。
12月末のバター在庫量、前年同期の3割増
12月のバターの生産量は7050トン(前年同月比6.4%増)と、10カ月連続で前年同月を上回った(図2)。一方、出回り量は9113トン(同1.5%減)と7カ月連続で下回った(農畜産業振興機構調べ)。在庫量については、16カ月連続で前年同月を上回り、12月末は2万9156トン(同29.6%増)となった(図3)。
12月末の脱脂粉乳在庫量、34カ月ぶりの7万トン台
12月の脱脂粉乳の生産量は、1万5059トン(前年同月比2.4%増)と、バターと同様、10カ月連続で前年同月を上回った(図4)。一方、出回り量は1万568トン(同10.7%減)と11カ月連続で下回った(農畜産業振興機構調べ)。在庫量は、7万578トン(同39.8%増)と13カ月連続で前年同月を上回り、令和5年2月以来34カ月ぶりでの7万トン台となった。(図5)。
Jミルク、令和8年度の生乳生産量を3年ぶりの減産と見込む
一般社団法人Jミルクは令和8年1月30日、「2025年度・2026年度の生乳および牛乳乳製品の需給見通しと課題について」を公表した(表)。これによると、令和7年度の生乳生産量は738万9000トン(前年度比0.2%増)と、2年連続で前年度を上回る見通しとなった。地域別に見ると、北海道は430万3000トン(同0.9%増)と、2年連続で前年度を上回る一方、都府県では308万6000トン(同0.7%減)と、4年連続で下回ると見込んでいる。
一方、8年度は725万8000トン(同1.8%減)と3年ぶりに減少を見込んでいる。地域別では、北海道は427万4000トン(同0.7%減)、都府県でも298万4000トン(同3.3%減)といずれも前年度を下回る見込みとなっている。
令和8年度の輸入枠数量が決定
農林水産省は令和8年1月30日、令和8年度の国家貿易による指定乳製品等の輸入枠数量を決定した。これによると、8年度は、世界貿易機関(WTO)において約束している最低数量(カレントアクセス:生乳換算で13万7000トン)にとどめることとした。品目別(製品重量)では、脱脂粉乳は日米貿易協定に基づく750トン以内、ホエイはWTOの約束に基づく 4500トン以内、バターオイルは事業者の要望に基づく140トン以内、残りをバターとして8000〜約1万トン割り振ることとした。
当機構は、今回設定された輸入枠数量に基づき、バターは毎月、その他の品目は需給状況に応じて輸入入札を実施する予定である。
(酪農乳業部)