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海外需給【肉豚/カナダ】畜産の情報 2026年3月号

25年の豚と畜頭数、処理能力の向上などにより前年比2.5%増

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25年の豚と畜頭数、前年比2.5%増
 カナダ農務・農産食品省(AAFC)によると、2025年12月の豚と畜頭数は199万4000頭(前年同月比0.8%減)とわずかに減少した(図1)。一方、同年1〜12月の累計では、2179万9000頭(前年比2.5%増)とわずかに増加した(図2)。これは、カナダ西部における処理能力の向上に加え、東部では豚肉大手の工場閉鎖が豚と畜場の再編と集約化につながり、国内全体の施設稼働率が上昇したことが影響しているとみられる。
 26年のカナダの豚肉生産量について米国農務省海外農務局(USDA/FAS)は、と畜頭数の増加(同0.5%増)などから216万トン(同0.7%増)とわずかな増加を見込んでいる。
 
 

 
25年12月の肥育豚価格、前年同月比0.7%安
 AAFCによると、2025年12月の肥育豚価格は、夏場に高値で推移していた米国の肥育豚価格(注1)が需給の緩和に伴い下落する中で、100キログラム当たり250カナダドル(1キログラム当たり288円:1カナダドル=115.28円(注2)、前年同月比0.7%安)とわずかに下落した(図3)。一方、同年1〜12月の平均価格は、同275カナダドル(1キログラム当たり317円、前年比9.8%高)とかなりの程度前年を上回った。
 
(注1)カナダの肥育豚価格は一般的に、米国の肥育豚価格に基づいて算定されるため、同価格の変動による影響を受ける。詳細は『畜産の情報』2019年11月号「カナダ豚肉産業にみる多様性と肥育豚価格の算定方式をめぐる議論(https://www.alic.go.jp/joho-c/joho05_000834.html)」をご参照ください。
(注2)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年1月末TTS相場。
 

 
25年10月の豚肉輸出量、前年同月比4.6%減
 カナダ統計局(Statistics Canada)によると、2025年10月の豚肉輸出量は9万100トン(製品重量ベース、前年同月比4.6%減)とやや減少し、同年1〜10月の累計では87万1195トン(前年同期比7.7%減)とかなりの程度減少した(表)。
 10月の輸出量を輸出先別に見ると、米国向けは2万6128トン(同8.1%増)、日本向けは2万4016トン(同4.9%増)、メキシコ向けは1万5543トン(同20.3%増)と、主要輸出先における需要の底堅さを反映し、いずれも前年同月を上回った。
 一方、中国は同年3月20日以降、カナダ産豚肉に対して25%の追加関税を課しており(注3)、同国向けの輸出量は3968トン(同64.9%減)、フィリピンについてはブラジルからの輸入量が増加する中で2681トン(同54.0%減)と、いずれも大幅に減少した。
 
(注3)カナダ政府が2024年10月以降、中国製の電気自動車や鉄鋼、アルミニウム製品の輸入に追加関税を課したことを受けて採られた措置の一部となっている。
 
 
(調査情報部