25年12月の生乳生産量は前年同月比4.4%増
米国農務省全国農業統計局(USDA/NASS)によると、2025年12月の乳用経産牛飼養頭数は956万7000頭(前年同月比2.3%増)とわずかに増加した。同月の生乳生産量は、乳用経産牛飼養頭数および1頭当たり乳量(同2.0%増)の増加により、887万6000トン(同4.4%増)とやや増加した(図1)。米国農務省経済調査局(USDA/ERS)によると、26年の生乳生産量は1億627万7000トン(前年比1.3%増)と見込んでいる。
25年12月のバター卸売価格は前年同月比43.0%安
米国農務省農業マーケティング局(USDA/AMS)によると、2025年12月の1ポンド当たりの卸売価格は、バターが前年同月比43.0%安の1.44米ドル(1キログラム当たり492円:1米ドル=154.66円(注))、チーズが同23.7%安の1.37米ドル(同467円)とそれぞれ前年同月を大幅に下回った(図2、3)。バター、チーズともに堅調な生乳生産による供給過多や国内需要が軟調であることを背景に、卸売価格は下落傾向で推移している。
(注)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均為替相場」の2026年1月末TTS相場。
25年10月の乳製品輸出量、チーズが過去最高を記録
米国農務省経済調査局(USDA/ERS)によると、2025年10月の乳製品輸出量は、乳脂肪分ベースでは前年同月比50.0%増と大幅に、無脂肪ベースでも同0.9%増とわずかに、いずれも増加した。
品目別に見ると、脱脂粉乳(NDM)は6万1523トン(同0.3%増)と前年同月並みとなった(表)。チーズは、新規加工施設の稼働などを背景に生産量が増加しているチェダーをはじめとするすべての種類で輸出が増加しており、5万5061トン(同35.8%増)と過去最高を記録した。ホエイは、コロンビアとチリに加え、中国からの需要が高まったことにより、1万7560トン(同19.9%増)と大幅に増加した。また、バターは国内生産量の約7%を輸出に仕向け、7382トン(同約2.7倍)と大幅に増加した。輸出量の約8割は、カナダ、サウジアラビアなど6カ国が占めているものの、残りの2割は数十カ国にわたっており、米国産バターの輸出先が多様化していることがうかがえる。
(調査情報部)