25年12月の国産トウモロコシ価格、前月からやや上昇
中国農業農村部は1月20日、「農産物需給動向分析月報(2025年12月)」を公表した。この中で、25年12月の国産トウモロコシ価格は前月からやや上昇した(図1)。同月のトウモロコシ需給を見ると、供給面では旧暦の元日(春節。26年は2月17日)を控え、農家の販売意欲が高まっている。需要面では飼料需要が堅調であること、また、コーンスターチ製造企業の在庫が前年同期比で少なく、補充需要が存在することなどから、今後のトウモロコシ価格は安定的な推移が見込まれている。
輸入トウモロコシ価格を見ると、養豚主産地の中国南部向け飼料原料集積地となる広東省黄埔港到着価格は、25年12月が1キログラム当たり2.18元(49円:1元=22.41円(注)、前月比1.9%高)とわずかに上昇した。また、同月の国産トウモロコシ価格(東北部産の同港到着価格)も同2.42元(54円、前月比4.3%高)とやや上昇したが、国産価格の上昇幅が輸入価格の上昇幅を上回ったことから、輸入と国産の価格差は拡大した。
25年12月の国産大豆価格、前月からわずかに上昇
2025年12月の国産大豆価格は、前月からわずかに上昇した(図2)。同月の大豆需給を見ると、加工企業は調達に慎重な姿勢を取っている一方、継続した国家備蓄在庫用の買い入れなどが同価格を下支えしていることから、国産大豆価格は引き続き堅調かつ安定的な推移が見込まれている。
各地の価格動向を見ると、主産地である黒竜江省の食用向け国産大豆平均取引価格は、25年12月が1キログラム当たり3.96元(89円、前年同月比4.3%高)と前年同月をやや上回った。また、大豆の国内指標価格の一つとなる山東省の国産大豆価格も、同4.50元(101円、同4.4%高)と前年同月をやや上回った。同月の輸入大豆価格は同3.90元(87円、前月比3.2%安)と前月からやや下落したことで、輸入と国産の価格差は拡大した。
国際相場に影響する大豆の輸入量は、前年に比べて高い水準にある。25年(1〜11月)の輸入量は1億377万トン(前年同期比6.9%増)とかなりの程度増加した。また、輸入額は同5.3%減の465億米ドル(7兆1917億円:1米ドル=154.66円(注))と報告されている。主な輸入先はブラジル(総輸入量の73.9%)、米国(同16.2%)、アルゼンチン(同6.0%)であり、ブラジルからの輸入が増加している。
(注)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年1月末TTS相場。
(調査情報部)