25年1〜11月の豚肉生産量は前年同期比0.5%増
チリ農業省農業政策・調査局(ODEPA)によると、2025年1〜11月の豚と畜頭数は508万4000頭(前年同期比0.3%増)と前年同期並みとなり、豚肉生産量は54万トン(同0.5%増)と前年同期をわずかに上回った(図1)。
米国農務省(USDA)は、少なくとも過去10年間でチリの豚肉処理施設が増加しておらず、短期的に見ても新たな建設計画はないことから、25年の豚肉生産量は横ばいになると見込んでいる。また、26年については、穀物などの飼料原料の輸入が順調に行われ、配合飼料の最適化が進むことで生産性が向上し、豚肉生産量は59万トンとわずかに増加すると予測している。
25年1〜11月の豚肉輸出量は前年同期比6.4%減
2025年1〜11月の豚肉輸出量は、17万715トン(前年同期比6.4%減)と前年同期をかなりの程度下回った(表)。輸出先別に見ると、輸出量の約3割を占める中国向けは、5万8359トン(同6.3%減)、約2割を占める韓国向けは3万2856トン(同8.7%減)、同じく約2割を占める日本向けは3万2487トン(同16.1%減)と、上位3カ国は前年同期を下回った。一方で、コロンビアやコスタリカなど、ラテンアメリカへの輸出量は前年同期を上回った。
USDAによると、韓国および日本向けの輸出量の減少は、これらの市場での競争の激化が要因とされている。
25年12月の肉豚生産者販売価格は前年同月比12.4%高
ODEPAによると、2025年12月の肉豚生産者販売価格は、1キログラム当たり1.18米ドル(182円:1米ドル=154.66円(注)、前年同月比12.4%高)と前年同月をかなり大きく上回った(図2)。
25年の価格の推移を見ると、1月から3月にかけては同1米ドルを下回る水準であったものの、4月には同1.23米ドルに上昇、現地では冬季となる6月に同1.59米ドル、8月には年内最高値となる同1.82米ドルを記録した。しかし、9月以降は下落基調となり、11月に同1.14米ドルまで下落したのち、12月に小幅な反発を見せた。
(注)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年1月末のTTS相場。
(調査情報部)