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海外需給【飼料 中国】畜産の情報 2026年4月号

トウモロコシおよび大豆の価格動向

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26年1月の国産トウモロコシ価格、前月並み
 中国農業農村部は2月24日、「農産物需給動向分析月報(2026年1月)」を公表した。この中で、26年1月の国産トウモロコシ価格は前月並みとされた(図1)。同月のトウモロコシ需給を見ると、需要面ではコーンスターチ製造業の稼働率が高水準で推移し、飼料需要も安定している中で、取引企業の積極的な買付意欲や、末端需要者による在庫補充の動きが高まっている。このため、市場には強気の見方が広がっていることで、供給面では生産者の売り惜しみ傾向につながっているとされる。この結果、国産トウモロコシ価格は堅調に推移し、短期的には安定基調の中、小幅な上昇が見込まれている。
 輸入トウモロコシ価格を見ると、養豚主産地の中国南部向け飼料原料集積地となる広東かんとん黄埔こうほ港到着価格は、26年1月が1キログラム当たり2.14元(49円:1元=23.01円(注)、前月比1.8%安)とわずかに下落した。また、同月の国産トウモロコシ価格(東北部産の同港到着価格)も同2.42元(56円、前月同)となり、国産価格が横ばいで推移する中で輸入価格が下落したことから、輸入と国産の価格差は拡大した。
 
 
 
26年1月の国産大豆価格、前月からやや上昇
 2026年1月の国産大豆価格は、前月からやや上昇とされた(図2)。同月の大豆需給を見ると、継続した国家備蓄在庫用の買い入れなどが同価格を下支えしていることに加え、高たんぱく質大豆の在庫ひっ迫や旧正月を控え備蓄需要期が重なったことが、国産大豆価格を押し上げたとされる。今後の国産大豆価格について、短期的には引き続き安定的な推移が見込まれている。
 各地の価格動向を見ると、主産地である黒竜江こくりゅうこう省の食用向け国産大豆平均取引価格は、26年1月が1キログラム当たり4.16元(96円、前年同月比10.1%高)と前年同月をかなりの程度上回った。また、大豆の国内指標価格の一つとなる山東さんとう省の国産大豆価格も、同4.66元(107円、同8.4%高)とかなりの程度上昇した。同月の輸入大豆価格は同3.62元(83円、前月比7.2%安)とかなりの程度下落したことで、輸入と国産の価格差は拡大した。
 国際相場に影響する大豆の輸入量は、国際相場の変動を受けながらも前年に比べて高い水準にある。25年の輸入量は1億1182万トン(前年比6.5%増)とかなりの程度増加した。また、輸入額は同4.7%減の503億7700万米ドル(7兆8996億円:1米ドル=156.81円(注))と報告されている。主な輸入先はブラジル(総輸入量の73.6%)、米国(同15.0%)、アルゼンチン(同7.1%)であり、ブラジルからの輸入量が増加している。
 
(注)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年2月末TTS相場。
 

 
(調査情報部)