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海外需給【鶏肉/米国】畜産の情報 2026年4月号

26年の鶏肉生産量は対前年増、鶏肉輸出量は前年並みの見込み

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26年1月の鶏肉生産量、前年同月比2.6%減
 米国農務省経済調査局(USDA/ERS)によると、2026年1月の鶏肉生産量は、生体重量は前年同月並みであるものの処理羽数が減少したことなどから、182万9000トン(前年同月比2.6%減)とわずかに減少した(表1、図1)。一方、25年の鶏肉生産量は生体重量、処理羽数がともに増加したことなどから2178万1000トン(前年比2.2%増)とわずかに増加した。26年の鶏肉生産量についてUSDAは、2199万9000トン(前年比1.0%増)と予測している。
 
 

 
26年1月の鶏肉卸売価格、前年同月比9.8%安
 USDA/ERSによると、2026年1月の鶏肉卸売価格は1ポンド当たり1.20米ドル(1キログラム当たり415円:1米ドル=156.81円(注)、前年同月比9.8%安)と前年同月をかなりの程度下回った(図2)。25年の下期以降、鶏肉生産量の増加に伴う供給過多の状況などから、卸売価格は下降していたものの、10月を底値に上昇傾向にある。26年の卸売価格についてUSDAは、1.25米ドル(同432円、前年比0.2%増)と前年並みを予測している。
 
(注)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年2月末TTS相場。
 


 
25年12月の鶏肉輸出量、前年同月比5.9%増
 USDA/ERSによると、2025年12月の鶏肉輸出量は25万6436トン(前年同月比5.9%増)とやや増加した(表2)。輸出先別に見ると、輸出量の約5分の1を占めるメキシコ向けは、価格競争力のあるブラジル産のシェアが拡大していることや国内生産量の増加などにより前年同月比5.9%減とやや減少したものの、フィリピンやアンゴラ向けは増加している。
 25年1〜12月の累計では、メキシコ、ベトナムなどへの輸出量が減少したものの、米国が最大の輸入先であり、鶏肉需要が堅調であった台湾向けや、鶏肉の輸入関税を一時的に引き下げ、高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)発生国に対する貿易制限措置を緩和したフィリピン向けの輸出量が増加したことなどから、302万6509トン(前年同期比0.1%減)と前年同期並みとなった。
 26年の輸出量についても、国際市場での競合状況や輸出量拡大の余地が限られていることなどから、302万5000トン(前年比0.0%減)と前年並みにとどまると予測している。
 
 
(調査情報部)