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海外需給【牛肉/米国】畜産の情報 2026年5月号

26年2月の牛肉生産量は前年同月比4.3%減、26年予測も下方修正

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26年2月の牛肉生産量は前年同月比4.3%減
 米国農務省全国農業統計局(USDA/NASS)によると、2026年2月の牛と畜頭数は217万頭(前年同月比6.6%減)とかなりの程度減少した。一方、同月の1頭当たり枝肉重量は406.4キログラム(同2.5%増)とわずかに増加した。この結果、同月の牛肉生産量は87万7000トン(同4.3%減)とやや減少した(図1)。と畜頭数の減少について、米国農務省経済調査局(USDA/ERS)によれば、一部と畜場が稼働率向上による営業利益の改善のために、肥育牛と畜の操業日数を縮小していることが要因の一つであるとされている。
 なお、米国の食肉業界大手JBSが運営するコロラド州の食肉処理施設において、3月に大規模なストライキが発生しており、牛肉の流通について一部混乱が生じる可能性がある。
 26年の牛肉生産量についてUSDAは、前月予測から5万トン下方修正し1170万7000トン(前年比0.7%減)と見込んでいる。
 

 
26年2月の牛肉卸売価格は前年同月を大幅に上回って推移
 USDA/ERSの公表情報によると、2026年2月の牛肉卸売価格(カットアウトバリュー(注1))は、牛肉生産量が減少していることに加え、国内の牛肉需要が堅調である中で100ポンド当たり369.3米ドル(1キログラム当たり1310円:1米ドル=160.88円(注2)、前年同月比16.1%高)と前年同月を大幅に上回った(図2)。また、肥育牛(ネブラスカの相対取引価格、チョイス級、去勢)の価格は、同247.9米ドル(同879円、同20.7%高)と前年同月を大幅に上回った。

(注1)各部分肉の卸売価格を1頭分の枝肉に再構築した卸売指標価格。
(注2)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年3月末TTS相場。
 

 
26年1月の牛肉輸出量は前年同月比15.1%減、輸入量は7.7%増
 USDA/ERSによると、2026年1月の牛肉輸出量は8万8635トン(前年同月比15.1%減)とかなり大きく減少した(表)。なお、中国向けについては中国海関総署(GACC)による更新期限を迎えた米国内の中国向け牛肉輸出施設登録の更新が引き続き行われていないことにより(注3)、1042トン(同94.5%減)と同国への牛肉輸出の大部分が停止している状況にある。26年の牛肉輸出量についてUSDAは、米国国内における牛肉生産量の減少や肉牛価格の高騰、米ドル高で推移する為替相場の影響を受けるとし、108万6000トン(前年比7.1%減)とかなりの程度減少すると予測している。

(注3)5年ごとの認可登録の更新時期を迎えていた2025年3月、GACCにより豚肉・鶏肉の輸出施設の認可登録が更新された一方で、牛肉の輸出施設の一部については未更新の状況が続いている。
 
(調査情報部 国際調査グループ)