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海外需給【牛肉/ウルグアイ】畜産の情報 2026年5月号

25年の牛と畜頭数および牛肉輸出量は増加

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25年の牛と畜頭数は前年比6.4%増
 ウルグアイ食肉協会(INAC)によると、2025年の牛と畜頭数は240万1000頭(前年比6.4%増)と前年をかなりの程度上回り、22年以降続いた減少傾向が増加に転じることとなった(図1)。特に雌若齢牛(同17.4%増)や雌成牛(同8.9%増)の増加が顕著であった一方で、子牛(同3.8%減)は減少した(表1)。と畜頭数増加の要因は、牛肉生産量の約8割を輸出している中、米国およびEUにおける需要の増加とされている。
 

 
25年の牛肉輸出量は前年比11.0%増
 2025年の牛肉輸出量は、38万7312トン(前年比11.0%増)と前年をかなり大きく上回った(表2)。
 輸出先別に見ると、最大の輸出先である中国向けは、15万320トン(同0.6%増)と前年をわずかに上回ったものの、全体に占める割合は38.8%(同4.1ポイント減)に減少した。一方、次いで輸出量が多い米国向けは、12万184トン(同26.0%増)と前年を大幅に上回り、全体に占める割合は31.0%(同3.7ポイント増)に増加した。米国農務省(USDA)によると、米国向け輸出量が増加した要因は、米国内での牛肉供給のひっ迫による堅調な需要があるためとされている。加えて、米国が25年4月から11月までブラジル産牛肉に対して追加関税を課したため、ウルグアイ産牛肉の需要が高まり、一定量のウルグアイ産牛肉が中国向けから米国向けに振り替えられたという(注1)。また、米国内の牛群再構築までには時間を要するため、26年も引き続き米国でのウルグアイ産牛肉の需要は維持されると予測している。

(注1)詳細は海外情報「牛肉を含む特定の農産物などに対する相互関税およびブラジル向け追加関税を撤廃(米国)」(https://www.alic.go.jp/chosa-c/joho01_004247.html)をご参照ください。
 
 
去勢牛生産者出荷価格は上昇傾向で推移
 INACによると、2026年3月第2週(3月8〜14日)の去勢牛生産者出荷価格は、1キログラム当たり5.75米ドル(925円:1米ドル=160.88円(注2)、前年同期比28.4%高)と前年同期を大幅に上回った(図2)。USDAによると、この価格上昇は堅調な輸出需要によるものとされている。なお、ウルグアイは牛肉国内消費量の約3分の1を輸入で賄っており、食肉加工業者は牛肉を高値で輸出する一方で、ブラジルやパラグアイなどから安価な牛肉を輸入しているという。

(注2)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年3月末のTTS相場。
 

 
(調査情報部)