26年2月の全米平均総合乳価、前年同月比22.5%安
米国農務省農場サービス局(USDA/FSA)によると、2026年2月の全米平均総合乳価は、生乳100ポンド当たり18.3米ドル(1キログラム当たり65円:1米ドル=160.88円
(注1)、前年同月比22.5%安)と前年同月を大幅に下回った(図1)。同月の酪農マージン
(注2)は、飼料価格が横ばいで推移する中、乳価の下落に伴い同8.46米ドル(同30円、同35.5%減)と大幅に減少した。
(注1)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均為替相場」の2026年3月末TTS相場。
(注2)酪農家のセーフティーネット制度である酪農マージン保障プログラム(DMC)で算定される、全米平均総合乳価と飼料費の差額としての収益。DMCでは、酪農マージンが発動基準を下回った場合に補 塡が発動する。
26年2月の生乳生産量は前年同月比2.9%増
米国農務省全国農業統計局(USDA/NASS)によると、2026年2月の乳用経産牛飼養頭数は961万5000頭(前年同月比2.2%増)とわずかに増加した(図2)。アイダホ州、テキサス州、カンザス州、サウスダコタ州、ニューヨーク州などで乳製品の加工能力の向上が見られることや、乳価が下落傾向にある中でも肉用種との交雑子牛(ビーフ・オン・デイリー) の販売による収益が得られることにより、頭数が増加しているとみられる。
同月の生乳生産量は、乳用経産牛飼養頭数および1頭当たり乳量(同0.6%増)の増加により、828万トン(同2.9%増)とわずかに増加した(図3)。米国農務省経済調査局(USDA/ERS)によると、26年の生乳生産量は1億645万8000トン(前年比1.3%増)と見込まれている。
25年12月の乳製品輸出量は多くの品目で前年同月を上回る
USDA/ERSによると、2025年12月の乳製品輸出量は、乳脂肪分ベースでは前年同月比63.8%増と大幅に、無脂乳固形分ベースでも同5.9%増とやや、それぞれ増加した。
品目別に見ると、チーズやバターなどの製品において、前年同月を上回った(表)。チーズは、メキシコや韓国といった主要輸出先における旺盛な需要から、5万4133トン(前年同月比24.0%増)と大幅に増加した。バターは、生乳生産量や生乳に含まれる乳脂肪分の増加から供給量が増加しており、欧州産やニュージーランド産に対する価格優位性から1万541トン(同約3.6倍)と大幅に増加した。一方、ホエイたんぱく濃縮物(WPC)は、国内におけるたんぱく質需要の増加に伴い、8411トン(同33.3%減)と大幅に減少した。
(調査情報部)