米国農務省世界農業観測ボード(USDA/WAOB)および米国農務省海外農業局(USDA/FAS)は2026年4月9日、2025/26年度の世界の大豆需給予測値を更新した(表)。
これによると、同年度の世界の大豆生産量は4億2741万トン(前年度比0.2%減)と前月から23万トン上方修正された。このうち、最大の生産国であるブラジル、これに次ぐ米国などはいずれも前月から据え置かれたが、パラグアイや南アフリカの上方修正が反映された。
輸入量は、世界全体で1億8563万トン(同3.6%増)と前月から2万トン上方修正された。このうち、最大の輸入国である中国は1億1200万トン(同3.7%増)と前月から据え置かれた。
消費量(搾油仕向け)は、世界全体で3億6935万トン(同2.8%増)と前月から139万トン上方修正された。このうち、最大の消費国である中国は1億800万トン(同4.3%増)と前月から据え置かれたが、米国が前月から95万トン、ブラジルが同50万トン、それぞれ増加したことなどが反映された。
輸出量は、主要生産国のブラジルやパラグアイが前月から上方修正されたものの、米国やウルグアイが前月から下方修正されたことで、世界全体では1億8717万トン(同1.6%増)と前月から据え置かれた。
期末在庫は、輸出量が前月から据え置かれる中で、消費量の上方修正が生産量および輸入量の上方修正を上回ったことなどから、世界全体で1億2479万トン(同0.0%減)と前月から52万トン下方修正された。
今回の予測では、米国の生産量が据え置かれ、同国内消費量(搾油仕向け)の上方修正が行われる中、USDAは米国の生産者販売価格を前月の1ブッシェル当たり10.20米ドル(1646円、1キログラム当たり65円
(注1):1米ドル=161.39円
(注2))から同10.30米ドル(1662円、同65円)に引き上げている。
今回の予測値に関して中国の輸入量に目を向けると、同日付で中国農業農村部が公表した25/26年度の同国の大豆輸入量9580万トンとUSDAの予測値には、依然として1620万トンの
乖離がある。国際相場にも影響を与える同国の輸入動向が引き続き注目される。
(注1)1ブッシェルを約25.401キログラムとして農畜産業振興機構が換算。
(注2)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年4月末TTS相場。
(調査情報部)