26年3月の国産トウモロコシ価格、やや上昇
中国農業農村部は2026年4月23日、「農産物需給動向分析月報(2026年3月)」を公表した。この中で、同年3月の国産トウモロコシ価格は前月からやや上昇した(図1)。生産者の販売進捗率は8割を超え、市場への供給は穀物業者の手持ち在庫が主体となり、全体的には供給は減少傾向にあることが報告されている。また、市場には強気の見方が広がっていることで、生産者の売り惜しみ傾向が見られ、一部の穀物加工企業では買い付け価格を引き上げる動きがあったことも、価格の上昇を後押ししている。今後については、養豚企業の収益性が悪化しているため、飼料製造企業は在庫確保に慎重になり、国産トウモロコシ価格は変動して推移すると見込まれている。
輸入トウモロコシ価格を見ると、養豚主産地の中国南部向け飼料原料集積地となる
広東省
黄埔港到着価格は、26年3月が1キログラム当たり2.24元(53円:1元=23.73円
(注)、前月比0.9%高)とわずかに上昇した。また、同月の国産トウモロコシ価格(東北部産の同港到着価格)は同2.50元(59円、前月比3.3%)となり、国産価格の上昇幅が輸入価格をやや上回ったことから、輸入と国産の価格差は拡大した。
26年3月の国産大豆価格、前月からやや上昇
2026年3月の国産大豆価格は、前月からやや上昇した(図2)。同月の大豆需給を見ると、穀物加工企業による在庫確保の動きが継続し同価格を下支えしている中で、高品質な国産大豆在庫のひっ迫や先物価格の上昇から市場には強気の見方が広がっており、国産大豆価格を押し上げたとされている。今後は、市場が閑散期となるため、価格は安定して推移すると見込まれている。
各地の価格動向を見ると、主産地である
黒竜江省の食用向け国産大豆平均取引価格は、26年3月が1キログラム当たり4.58元(109円、前年同月比16.8%高)と前年同月を大幅に上回った。また、大豆の国内指標価格の一つとなる
山東省の国産大豆価格も、同4.98元(118円、同12.2%高)とかなり大きく上昇した。同月の輸入大豆価格も同3.82元(91円、前月比6.7%高)とかなりの程度上昇したが、国産価格の上昇幅が輸入価格の上昇幅を上回ったことにより、輸入と国産の価格差は拡大した。
国際相場に影響する中国の大豆輸入量は、前年水準を下回っている。26年(1〜2月)の輸入量は、1255万トン(前年同期比7.8%減)とかなりの程度減少した。また、輸入額は、同3.1%減の60億9700万米ドル(9840億円:1米ドル=161.39円)と報告されている。主な輸入先は、ブラジル(総輸入量の52.3%)、アルゼンチン(同26.0%)、米国(同11.9%)である。
(注)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年4月末TTS相場。
(調査情報部)