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海外需給【豚肉/EU】畜産の情報 2026年7月号

26年の豚肉生産量は前年比1.0%減と予測

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26年2月の豚肉生産量は前年同月比1.7%増
 欧州委員会によると、2026年2月の豚肉生産量(EU27カ国)は183万8000トン(前年同月比1.7%増)となり、前年同月をわずかに上回った(図1、表1)。1頭当たりの枝肉重量は前年同月並み(同0.1%増)であったが、豚と畜頭数が1871万頭(同1.6%増)と前年同月をわずかに上回ったことが生産量の増加につながった。26年累計(1〜2月)の生産量は、前年並みの381万3000トン(前年同期並み)であった。
 EU27カ国の生産が減少傾向にある中、スペインは、生産量の半分を仕向ける国内市場の需要が好調で、25年に生産量を大きく伸ばし、26年に入ってもその増産傾向が継続していることから、2月は前年同月を6.8%上回った。
 


 
26年4月の豚枝肉卸売価格は前年同月を大幅に下回る
 欧州委員会によると、2026年4月の豚枝肉卸売価格(EU27カ国)は、1キログラム当たり1.68ユーロ(314円:1ユーロ=187.16円(注1)、前年同月比17.0%安)と、前年同月を大幅に下回った(図2)。
 25年に増加した生産量が維持されていることに加え、スペインにおける野生イノシシのアフリカ豚熱(ASF)の継続発生(注2)や、中国によるEU産豚肉に対するアンチダンピング関税の賦課(注3)に伴いアジア向けから域内に出荷先が変更され、域内の需給が緩和したことが価格下落要因となっている。

(注1)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年5月末TTS相場。
(注2)海外情報「カタルーニャ州で野生イノシシのアフリカ豚熱感染確認が続く、豚肉価格は軟化傾向(EU)」(https://www.alic.go.jp/chosa-c/joho01_004295.html)をご参照ください。
(注3)海外情報「EU産豚肉に対し中国がアンチダンピング関税賦課を開始(EU、中国)」(https://www.alic.go.jp/chosa-c/joho01_004272.html)をご参照ください。


 
 

 
26年3月の豚肉輸出量は前年同月比9.2%減
 欧州委員会によると、2026年3月のEU域外への豚肉輸出量(EU27カ国)は、17万1676トン(前年同月比9.2%減)と前年同月からかなりの程度減少した(表2)。中国によるアンチダンピング関税の影響で、同国向け輸出が同35.7%減、スペインでのASF発生に伴う輸入停止措置により、日本向けが同44.4%減、フィリピン向けが同20.1%減とそれぞれ大幅に減少した。一方、自国での家畜疾病の影響により生産量が減少している韓国やベトナムへの輸出は大幅に増加した。


 
26年の豚肉生産量は減少見込み
 2026年5月に更新された欧州委員会の年次予測では、26年の豚肉生産量は、前年から1.0%減少すると見込まれている。
 米国農務省(USDA)によれば、スペインからの豚肉輸出が減少し、同国を中心に豚価が低落し養豚経営が悪化している。これに伴い、域内における子豚の主要供給国であるオランダからの子豚輸出頭数が減少し、オランダの繁殖雌豚飼養頭数の減少が見込まれることが、26年の予測生産量を減少させた要因の一つであるとみられる。
 
(調査情報部)