26年4月の鶏肉生産量、前年同月比5.1%増
米国農務省経済調査局(USDA/ERS)によると、2026年4月の鶏肉生産量は、生体重量、処理羽数ともに増加したことなどから、188万6000トン(前年同月比5.1%増)と前年同月からやや増加した(表1、図1)。また、26年1〜4月の鶏肉生産量についても、同様に733万トン(前年同期比4.1%増)と前年同期からやや増加した。26年の鶏肉生産量についてUSDAは、2229万2000トン(前年比2.4%増)と予測している。
26年4月の鶏肉卸売価格、前年同月比10.7%安
USDA/ERSによると、2026年4月の鶏肉卸売価格は1ポンド当たり1.21米ドル(1キログラム当たり428円:1米ドル=160.39円
(注)、前年同月比10.7%安)と前年同月をかなりの程度下回った(図2)。25年の下期以降、鶏肉生産量の増加に伴う供給過多などから、卸売価格は下落傾向で推移していたものの、食肉の中で比較的安価な鶏肉への引き合いは強く、同年10月を底値に上昇傾向にある。26年の卸売価格についてUSDAは、1.22米ドル(前年比431円、前年比2.3%安)と予測している。
(注)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年5月末TTS相場。
26年3月の鶏肉輸出量、前年同月比4.1%増
USDA/ERSによると、2026年3月の鶏肉輸出量は26万8419トン(前年同月比4.1%増)と前年同月からやや増加した(表2)。輸出先別に見ると、最大の輸出先であり、輸出量の2割強を占めるメキシコ向けは、前年同月並みとなった。第2位のフィリピン向けは、同23.8%減と大幅に減少した。同国ではアフリカ豚熱(ASF)の発生により豚肉生産量が大きく減少し、国内の食肉価格が高騰したため、24年6月に鶏肉の輸入関税の一時的な引き下げや高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)発生国に対する貿易制限措置の緩和を行ったことにより、25年3月の輸入量が増加していた。26年3月の減少はその反動によるものとみられる。
26年1〜3月の累計では、輸出先上位のメキシコ、フィリピン向けなどが減少したものの、アンゴラ、ベトナム、ガーナ向けが増加したことから、全体では前年同期からわずかに増加した。
26年の輸出量についてUSDAは、同年5月18日に公表した需給見通しにおいて、国際市場での競合状況や輸出拡大の余地が限られていることなどから、299万3000トン(前年比1.1%減)とわずかに減少すると予測している。
一方、中国は同年5月15日 、USDAによりHPAI非発生地域と認定された米国の州からの家きん肉の輸入停止措置を解除しており、今後の動向が注視される。
(調査情報部)