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海外需給【鶏肉/ブラジル】畜産の情報 2026年7月号

26年1〜4月の鶏肉輸出量は増加傾向で推移

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25年の鶏肉生産量は前年比4.2%増
 ブラジル地理統計院(IBGE)によると、2025年の鶏処理羽数は66億9003万羽(前年比3.1%増)、鶏肉生産量は1429万1000トン(同4.2%増)と、いずれも過去最大を記録した前年をやや上回った(図1)。
 

 
26年1〜4月の鶏肉輸出量は前年同期比3.8%増
 ブラジル開発商工サービス省貿易局(SECEX)によると、2026年1〜4月の鶏肉輸出量は177万8589トン(前年同期比3.8%増)と前年同期をやや上回った(表)。
 現地メディアによると、中東情勢の影響を受け、ブラジルから中東向けの輸出量は減少しているものの、食肉加工業者はトラックによる陸上輸送などを用いた代替ルートを使い、同地域への供給維持に努めているという。
 一方、日本向けについては、15万661トン(同23.4%増)と前年同期を大幅に上回った。
 なお、26年5月時点で、日本はブラジルでの高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)の発生地域であるマットグロッソ州およびパラー州のそれぞれの一部地域から、家きん肉などの輸入を停止している(注1)。24〜26年における同国からの日本向け輸出量のうちパラー州からの実績は無く、また、マットグロッソ州からは数パーセントにとどまっており、現時点でこれら2州からの輸入停止措置による日本への影響は限定的と考えられる。しかし、サンパウロ大学農学部応用経済研究所(CEPEA)によると、5〜7月が同国における渡り鳥の飛来時期であるため、HPAIに最も警戒する必要があるとしており、今後の動向に注視が必要である。

(注1)「生きた家きん、家きん肉等の輸入停止及び停止解除措置について(農林水産省動物検疫所)」(https://www.maff.go.jp/aqs/topix/im/hpai.html#burazilkakinnniku
 

 
26年前半の鶏肉卸売価格は前年同期より低い水準で推移
 CEPEAによると、直近(2026年5月22日時点)のブラジルの鶏肉卸売価格(サンパウロ州)は、1キログラム当たり7.49レアル(238円:1レアル=31.72円(注2)、前年同日比13.2%安)となった(図2)。26年前半の鶏肉卸売価格の推移について、年初は不需要期に該当するため下降傾向で推移していたが、中東情勢による輸送コストの上昇を受け、鶏肉業界が販売価格の改定を行ったことにより、3月末頃から上昇トレンドに転じた。4月以降は引き続き輸送コストの上昇に加え、国内需要の増加も相まって上昇傾向で推移しているものの、前年同期と比較すると低い水準となっている。

(注2)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年5月末TTS相場および現地参考為替相場(Selling)。
 
(調査情報部)