26年4月の生乳生産量は前年同月比2.7%増
米国農務省全国農業統計局(USDA/NASS)によると、2026年4月の乳用経産牛飼養頭数は964万5000頭(前年同月比2.0%増)とわずかに増加した。同月の生乳生産量は、乳用経産牛飼養頭数および1頭当たり乳量(同0.7%増)の増加により、905万トン(同2.7%増)とわずかに増加した(図1)。米国農務省経済調査局(USDA/ERS)によると、26年の生乳生産量は1億677万6000トン(前年比1.6%増)と見込まれている。
26年4月のバター卸売価格は前年同月比25.7%安
米国農務省農業マーケティング局(USDA/AMS)によると、2026年4月のバターの卸売価格は、生乳生産量や生乳に含まれる乳脂肪分の増加により需給が緩和し、1ポンド当たり1.72米ドル(1キログラム当たり608円:1米ドル=160.39円
(注)、前年同月比25.7%安)と前年同月を大幅に下回った(図2)。一方、脱脂粉乳の卸売価格は、国内供給のひっ迫から急騰しており、同月は同2.06米ドル(同728円、同77.0%高)と前年同月を大幅に上回った(図3)。現地情報によると、生乳がヨーグルトや高たんぱく乳製品といったより収益性の高い製品に仕向けられたことにより、脱脂粉乳の生産量が減少したとみられている。
(注)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均為替相場」の2026年5月末TTS相場。
26年3月の乳製品輸出量、チーズやバターは増加、脱脂粉乳は減少
USDA/ERSによると、2026年3月の乳製品輸出量は、乳脂肪分ベースでは前年同月比47.4%増と大幅に、無脂乳固形分ベースでは同2.0%増とわずかに、それぞれ増加した。
品目別に見ると、チーズやバターなどの製品において前年同月を上回った(表)。チーズは、メキシコや韓国といった主要輸出先における旺盛な需要から、6万3435トン(前年同月比28.7%増)と大幅に増加した。また、国内需給の緩和により価格が軟化しているバターは、中東・北アフリカ向け、韓国向け、メキシコ向けなどがけん引し、1万1337トン(同85.5%増)と大幅に増加した。ホエイは、カナダ、メキシコ向けが増加し、2万4491トン(同37.1%増)と大幅に増加した。一方、脱脂粉乳は、供給減や価格高騰の影響により5万9522トン(同7.8%減)とかなりの程度減少した。ホエイたんぱく濃縮物(WPC)は、国内の需要が堅調な中で9942トン(同23.9%減)と大幅に減少した。
(調査情報部)