26年第1四半期の生乳生産量、前年同期比3.4%増
中国国家統計局によると、2026年第1四半期(1〜3月)の生乳生産量は、922万トン(前年同期比3.4%増)と前年同期からやや増加した(図1)。
26年の生乳等生産量
(注1)について中国農業農村部は、4月に公表した「中国農業展望報告(2026−2035)」
(注2)の中で、乳用牛の飼養頭数は減少すると見込む一方、優良品種の導入や飼養管理技術の向上などから1頭当たりの生乳生産量が増加し、4220万トン(前年比2.7%増)と前年からわずかに増加すると見込んでいる。
(注1)牛由来の生乳のほか、ヤギやヤク等由来の乳を含む生産量。
(注2)詳細については、海外情報「中国農業展望報告(2026−2035)を発表(牛乳・乳製品編)(中国)」(https://www.alic.go.jp/chosa-c/joho01_004379.html)をご参照ください。
26年4月の生乳価格、前年同月比1.8%安
中国農業農村部によると、2026年4月の生乳価格は1キログラム当たり3.02元(72円:1元=23.82円
(注3)、前年同月比1.8%安)とわずかに下回った(図2)。同国の生乳価格は25年6月以降、3.02〜3.04元(71.9円〜72.4円)と安値で推移しており、酪農経営にとって厳しい状況が続いている。
(注3)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年5月末TTS相場。
この要因として同部は、26年5月に公表した「農産物需給動向分析月報(2026年4月)」の中で、生乳生産量が増加しており、供給が全体的に潤沢な状況にあることなどを挙げている。
26年1〜4月の乳製品輸入量、チーズとバターが大幅増加
2026年1〜4月の主要乳製品9品目の輸入量は、全粉乳、ミルクおよびクリーム、チーズ、バターの4品目で増加した(表)。特に、チーズ(前年同期比29.6%増)とバター(同46.0%増)は大幅に増加しており、ベーカリーや茶、コーヒーなどのドリンクショップの拡大で需要の増加が続いていることがうかがえる。一方、国内需要の大部分を輸入に依存する脱脂粉乳(同24.2%減)は大幅に減少している。この要因について現地関係者によると、生乳生産量の増加や生乳価格の低迷により収益性の高いバターの生産量が増加した結果、脱脂乳の生産量も増加したことで、脱脂粉乳の輸入需要が低下したとされている。
(調査情報部)