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海外需給【牛肉/アルゼンチン】畜産の情報 2026年8月号

26年1〜4月の牛肉生産量は減少ながら、輸出量は増加

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26年1〜4月の牛肉生産量は前年同期比7.1%減
 アルゼンチン経済省によると、2026年1〜4月の牛と畜頭数は393万6000頭(前年同期比9.5%減)、牛肉生産量は92万7000トン(同7.1%減)と、いずれも前年同期をかなりの程度下回った(図1)。
 米国農務省(USDA)によると、肥育牛出荷価格が高値にあることから、トウモロコシ給与による肥育期間が長期化しており、1頭当たりの枝肉重量は増加しているものの、と畜頭数の減少を補い切れず、26年の牛肉生産量は308万トン程度にとどまると見込まれている。
 


 
26年5月の肥育牛出荷価格は前年同月比50.7%高
 アルゼンチンの肉用牛相対取引の指標となるアグロガナデロ家畜市場の2026年5月の肥育牛(去勢)出荷価格は、1キログラム当たり4217.99ペソ(464円:1ペソ=0.11円(注)、前年同月比50.7%高)となった(図2)。
 アルゼンチン食肉および食肉加工品商工会議所 (CICCRA)によると、22年から25年半ばまで続いた干ばつや洪水の影響により牛群の縮小が進んだことが、牛肉供給不足の一因であり、このことが肥育牛出荷価格の大幅な上昇につながったとしている。なお、アルゼンチン経済省によると、同国の牛飼養頭数は、22年12月の5424万3000頭から年々減少し、25年12月には5092万1000頭(22年比6.1%減)となった。

(注)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年6月末のTTS相場および現地参考為替相場(Selling)。
 


 
26年1〜4月の牛肉輸出量は米国向けが大幅増
 2026年1〜4月の牛肉輸出量は、20万5974トン(前年同期比6.8%増)と前年同期をかなりの程度上回った(表)。
 輸出先別に見ると、最大の輸出先である中国向けは12万8699トン(同1.0%減)と前年同期をわずかに下回ったのに対し、米国向けは3万2378トン(同2.2倍)と前年同期を大幅に上回った。
 26年2月、米国のトランプ大統領は、アルゼンチン産牛肉の関税割当枠の数量を一時的に8万トン追加する大統領布告を発表した。USDAによれば、この措置の対象となる赤身牛肉は加工向けのトリミング、ブロック肉などに限定され、アルゼンチンから中国向けに輸出される製品と類似している。また、中国向けと比較して米国向けは、1)販売価格の水準が高いこと、2)関税割当枠内・外のいずれも輸入関税率が大幅に低いこと、3)輸送に要する期間がおよそ半分であること−から、同措置の対象となる輸出品目について、アルゼンチンの輸出業者は米国市場を優先しているとされる。
 

 
(調査情報部)