26年6月の豚総飼養頭数、前年比で横ばい
米国農務省全国農業統計局(USDA/NASS)によると、2026年6月1日時点の豚総飼養頭数は、7366万4000頭(前年比0.0%減)と前年比で横ばいとなった(表1)。内訳を見ると、繁殖豚は588万頭(同1.2%減)とわずかに減少し、肥育豚は6778万4000頭(同0.1%増)と前年並みとなった。また、3〜5月期の産子数については、分娩母豚頭数が前年同期からわずかに減少(前年同期比1.0%減)したものの、1腹当たり産子数が11.9頭(同1.0%増)となったことから、3352万1000頭(同0.0%増)と前年並みであった。
26年5月の豚肉生産量、前年同月比4.4%減
USDA/NASSによると、2026年5月の豚と畜頭数は、976万6900頭(前年同月比5.7%減)と前年同月をやや下回った。
一方、1頭当たりの平均枝肉重量は98.9キログラム(同0.9%増)と増加し、と畜頭数の減少を一部相殺したことで、同月の豚肉生産量は97万733トン(同4.4%減)にとどまった。(図1)。
5月の肥育豚価格は、堅調な国内需要などを背景に100ポンド当たり67.72米ドル(1キログラム当たり244円:1米ドル=163.39円
(注1)、同0.0%安)と前年同月並み、前月比では1.0%高とわずかに上昇した(図2)。同月の豚肉卸売価格(カットアウトバリュー
(注2))は、同97.01米ドル(同349円、同2.4%安)と前年同月をわずかに下回り、前月比でも1.1%安となった(図3)。こうした下落要因についてUSDAは、「今年の価格下落は主としてバラ部位の需要に起因しており、この点では例年と比較して特異的な傾向を示している。一般的に、バラ肉の主要加工品であるベーコンは、休暇シーズンの開始やファストフード需要の拡大により春季後半に需要が強含む傾向にあるためである。こうした中、今年はガソリン価格の高騰が消費者行動に影響し、遠出を控えて自宅でのバーベキュー需要へシフトしている可能性が考えられる」とコメントしている。
(注1)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年6月末TTS相場。
(注2)各部分肉の卸売価格を1頭分の枝肉に再構築した卸売指標価格。
26年4月の豚肉輸出量、前年同月比5.6%増
米国農務省経済調査局(USDA/ERS)によると、2026年4月の豚肉輸出量は主要輸出先における需要が強まり、27万9086トン(前年同月比5.6%増)とやや増加した(表2)。最大の輸出先となるメキシコ向けは、9万8534トン(同5.8%増)とやや、日本向けは4万6152トン(同8.4%増)とかなりの程度、カナダ向けは1万6269トン(同54.5%増)と大幅に、それぞれ増加した。日本は、国産豚肉価格の高止まりに加え、アフリカ豚熱(ASF)の発生に伴うスペインからの供給減少により、その代替供給元として米国産豚肉の需要が高まっている。
26年1〜4月の豚肉輸出量は111万4763トン(前年同期比3.9%増)と堅調な動きを示しており、食品価格が上昇している各国で価格が高い牛肉から手頃な価格である豚肉や鶏肉へ需要がシフトしていることがうかがえる。
(調査情報部)