26年4月末の繁殖雌豚頭数、公表なし
中国農業農村部が前年まで毎月公表していた繁殖雌豚頭数は、2026年4月末の数値の公表がなかった(図1)。農業農村部は26年5月14日に、同部が最適な飼養水準とする繁殖雌豚頭数を3750万頭に引き下げる通知を主要な養豚企業に向けて発表
(注1)したが、現地報道では、同年9月末までに同水準値まで引き下げることが困難なことから、市場の混乱を避けるために毎月の公表を控えているとされている。なお、第1四半期の飼養頭数は3904万頭であり、水準値まで約154万頭の削減が求められている。
(注1)詳しくは海外情報「中国農業農村部、豚の飼養頭数調整のための方策を再改訂」(https://www.alic.go.jp/chosa-c/joho01_004375.html)をご参照ください。
26年4月の豚と畜頭数、前年同月比26.7%増
2026年4月の豚と畜頭数は、3898万頭(前年同月比26.7%増)と大幅に増加した(図2)。25年に続き26年も前年を上回っており、と畜頭数は高水準を維持している。なお、中国農業農村部が26年6月24日に公表した「農産物需給動向分析月報(2026年5月)」(以下「月報」という)によると、養豚企業の出荷頻度が高いことから、生体豚の出荷体重は低下しているという。
26年5月の豚肉小売価格、前月比1.7%安
2026年5月の豚肉小売価格は、1キログラム当たり20.0元(483円:1元=24.17円
(注2)、前月比1.7%安、前年同月比22.3%安)となった(図3)。
また、豚肉生産にも影響する同月の子豚価格は同23.4元(566円、前月比0.6%安、前年同月比40.3%安)となった。
今後の価格について、月報によると、25年9月以降の繁殖雌豚の飼養頭数削減により、26年3月以降は子豚頭数も継続して減少していることから、子豚価格の下落圧力は緩和するとされている。
(注2)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年6月末TTS相場。
26年1〜5月の豚肉輸入量、前年同期比29.2%減
2026年1〜5月の豚肉輸入量(製品重量ベース)は、31万3636トン(前年同期比29.2%減)と前年同期から大幅に減少した。これを輸入先別に見ると、上位7カ国すべての主要輸入先で前年同期を下回った(表)。中国農業展望報告によると、26年の輸入量は、25年から8.2%の減少が予測されている
(注3)。
(注3)詳しくは海外情報「中国農業展望報告(2026−2035)を発表(豚肉編)(中国)」(
https://www.alic.go.jp/chosa-c/joho01_004380.html)をご参照ください。
(調査情報部)