26年1〜5月の鶏肉生産量、前年同期比0.5%増加
タイ農業協同組合省農業経済局によると、2026年1〜5月の鶏肉生産量は117万6931トン(前年同期比0.5%増)とわずかに増加した(図1)。増加率は、前年同期に比べ0.5ポイント縮小しており、これについて現地専門家によると、1)中東情勢の悪化による輸入飼料価格の高騰、2)25年初頭の原種鶏の輸入先における鳥インフルエンザの発生による供給の停滞、3)高温による増体率の低下―が要因とされている。
26年5月の鶏肉卸売価格、前年同月比7.8%高
2026年5月の鶏肉卸売価格は、1キログラム当たり62.00バーツ(308円:1バーツ=4.96円
(注)、前年同月比7.8%高)とかなりの程度上昇した(図2)。現地専門家によると、26年初頭の供給量の減少から高値傾向で推移し、需要が高まるタイの旧正月(ソンクラーン)を迎える4月には、65.75バーツ(326円、同12.8%高)まで上昇し、その後、5月には需要が落ち着き下落したが、依然として高値で推移しているとされる。
(注)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年6月末TTS相場。
26年1〜4月の冷凍鶏肉の輸出量、前年同期比9.9%減
2026年1〜4月の冷凍鶏肉の輸出量は、14万5241トン(前年同期比9.9%減)とかなりの程度減少した(表1)。このうち中国向けは、中国政府が25年8月1日から中国向け輸出基準の不適合を理由に実施した、一部のタイ鶏肉加工企業に対する輸入停止措置により、1万5733トン(同60.6%減)と大幅に減少した。アラブ首長国連邦向けについては、中東情勢の悪化による輸送経路上の問題により、3979トン(同37.7%減)と大幅に減少した。
26年1〜4月の鶏肉調製品の輸出量、前年同期比2.4%増
2026年1〜4月の鶏肉調製品輸出量は、23万1061トン(前年同期比2.4%増)とわずかに増加した(表2)。このうち日本向けは、堅調な外食需要や消費者による牛肉の代替需要などを背景に堅調に推移し、10万2055トン(同4.6%増)とやや増加した。
(調査情報部)