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海外需給【牛乳・乳製品/NZ】畜産の情報 2026年8月号

25/26年度の生乳生産量は過去最高を記録

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26年5月の生乳生産量、前年同月比3.6%増
 ニュージーランド乳業協会(DCANZ)によると、2026年5月の生乳生産量は102万3000トン(前年同月比3.6%増)と、13カ月連続で前年同月を上回った(図1)。また、25/26年度(6月〜翌5月)の生乳生産量も、2239万6000トン(前年度比3.6%増)と前年度を上回り、過去最高を記録した。
 この要因についてニュージーランド証券取引所(NZX)は、生乳生産の終盤に差し掛かる中、例年であれば生産者は乾乳の準備を進める時期にあるものの、1)生産者支払乳価が高い水準であったこと、2)牧草生育に適した環境が続いたこと、3)補助飼料や肥料を購入する余力があったこと―を背景に生産者が搾乳を継続したためとしている。
 今後の生乳生産の見通しについてNZXは、中東情勢を背景とした生産コストの上昇に加え、エルニーニョ現象の影響による牧草生育環境の悪化が下押し要因となる可能性を指摘している。
 


 
26年5月の乳製品輸出量、バターおよびバターオイルを除く主要3品目で増加
 ニュージーランド統計局(Stats NZ)によると、2026年5月の乳製品輸出量は、バターおよびバターオイルを除く主要3品目が前年同月を上回った(表、図2)。品目別に見ると、バターおよびバターオイルはオランダ向けが大幅に減少したため、輸出量は前年同月を下回った。一方で、脱脂粉乳はフィリピン向け、全粉乳は中国、インドネシア向け、チーズは中国向けがそれぞれ大幅に増加したことにより、いずれも輸出量は前年同月を上回った。25/26年度(6月〜翌5月)の乳製品輸出量は、チーズを除く主要3品目が前年度を上回った。
 





 
 
26年6月16日のGDT平均取引価格、主要4品目が前回を下回る
 2026年6月16日開催のGDT(注1)平均取引価格は、主要4品目すべてが前回開催時(26年6月2日)を下回った(図3)。取引全体では、全乳製品の平均取引価格は1トン当たり3979米ドル(65万129円、1米ドル=163.39円(注2)、前回比1.0%安)とわずかに下落した。
NZXによると、NZなど主要乳製品生産地域での堅調な生産により供給が増加したことで需給が緩和し、市場価格の下落傾向が強まったことが影響したとしている。

(注1)グローバルデイリートレード。月2回開催される電子オークションで、当該価格は乳製品の国際価格の指標とされている。
(注2)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年6月末TTS相場。
 


 
(調査情報部)