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海外需給【飼料 中国】畜産の情報 2026年8月号

トウモロコシおよび大豆の価格動向

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26年5月の国産トウモロコシ価格、前月並み
 中国農業農村部は2026年6月24日、「農産物需給動向分析月報(2026年5月)」を公表した。この中で、同年5月の国産トウモロコシ価格は前月並みとされた(図1)。同月のトウモロコシ需給について、国内の供給が潤沢である一方、飼料用やコーンスターチ製造企業などによる工業用の需要は安定基調ながら、いずれも前月比で減少したと報告されている。今後の見通しについて、市場への穀物供給が潤沢であることに加え、こうりゃんや大麦といった代替飼料の輸入が増加していることなどから、短期的な国産トウモロコシ価格は、横ばいからやや弱含みで推移すると見込まれている。
 輸入トウモロコシ価格を見ると、養豚主産地の中国南部向け飼料原料集積地となる広東かんとん黄埔こうほ港到着価格は、26年5月が1キログラム当たり2.30元(56円:1元=24.17円(注)、前月比2.7%高)とわずかに上昇した。また、同月の国産トウモロコシ価格(東北部産の同港到着価格)は同2.48元(60円、前月比0.0%)となり、国産価格が横ばいで推移する中で輸入価格が上昇したことから、輸入と国産の価格差は縮小した。
 

 
26年5月の国産大豆価格も前月並み
 2026年5月の国産大豆価格も国産トウモロコシ価格と同様、前月並みとされた(図2)。同月の大豆需給について、気温の上昇により大豆各製品の消費が季節的な閑散期に入り、製造企業は需要に応じた調達にとどまったことから、在庫積み増しへの意欲は乏しく、市場全体の取引は低調だったと報告されている。一方で、主産地である東北部の在庫がほぼ枯渇していることなどから、同産地の大豆価格は、小幅ながら上昇したとされている。今後の動向について、市場が閑散期に入る中、短期的な国産大豆価格は安定して推移すると見込まれている。


 
 各地の価格動向を見ると、主産地である黒竜江こくりゅうこう省の食用向け国産大豆平均取引価格は、26年5月が1キログラム当たり4.64元(112円、前年同月比16.5%高)と前年同月から大幅に上昇したものの、前月比ではわずかな上昇にとどまった。また、大豆の国内指標価格の一つとなる山東さんとう省の国産大豆価格は、同5.00元(121円、同9.6%高)と前年同月からかなりの程度上昇したものの、前月比では横ばいとなった。同月の輸入大豆価格は同3.94元(95円、前月比3.1%高)とやや上昇したものの、国産価格が前月並みとなったことから、輸入と国産の価格差は縮小した。
 国際相場に影響する中国の大豆輸入量は、前年水準を上回っている。26年(1〜4月)の輸入量は、2515万トン(前年同期比8.5%増)とかなりの程度増加した。また、輸入額も、前年同期比14.3%増の120億9900万米ドル(1兆9769億円:1米ドル=163.39円(注))とかなり大きく増加したと報告されている。主な輸入先は、ブラジル(総輸入量の50.6%)、米国(同26.5%)、アルゼンチン(同14.6%)である。

(注)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年6月末TTS相場。
 
(調査情報部)