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海外需給【飼料/中国】畜産の情報 2026年9月号

トウモロコシおよび大豆の価格動向

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26年6月の国産トウモロコシ価格はわずかに下落
 中国農業農村部は2026年7月21日、「農産物需給動向分析月報(2026年6月)」を公表した。この中で、同年6月の国産トウモロコシ価格はわずかに下落した(図1)。同月のトウモロコシ需給について、1)政府系企業による輸入トウモロコシの貯蔵在庫の放出が継続的に実施されたこと、2)こうりゃんや大麦といった代替飼料の輸入が増加したこと、3)一部貿易企業での輸入トウモロコシの売却意欲の高まりにより、市場への供給が増加したこと−により需給が一時的に緩和し、価格が下落したと報告されている。今後の見通しについて、飼料用やコーンスターチ製造企業などによる工業用の需要が減少し、需給は一時的に緩和しているため、短期的な国産トウモロコシ価格は、安定基調からやや弱含みで推移すると見込まれている。
 

 
 輸入トウモロコシ価格を見ると、養豚主産地の中国南部向け飼料原料集積地となる広東かんとん黄埔こうほ港到着価格は、26年6月が1キログラム当たり2.20元(53円:1元=24.11円(注)、前月比4.3%安)とやや下落した。また、同月の国産トウモロコシ価格(東北部産の同港到着価格)は同2.46元(59円、前月比0.8%安)となり、輸入価格の下落幅が国産価格の下落幅をやや上回ったことから、輸入と国産の価格差は拡大した。

26年6月の国産大豆価格もわずかに下落
 2026年6月の国産大豆価格も、国産トウモロコシ同様にわずかに下落した(図2)。同月の大豆需給について、26年度の大豆生育状況が良好であることに加え、国家備蓄大豆の競売が順調に成立したことで供給確保への安心感が広がり、市場の需給は一時的に緩和したためと報告されている。今後、短期的な国産大豆価格は、1)気温の上昇により各大豆製品の消費が季節的に閑散期となること、2)市場の供給確保への安心感があること−から横ばいからやや弱含みで推移すると見込まれている。
 


 
 各地の価格動向を見ると、主産地である黒竜江こくりゅうこう省の食用向け国産大豆平均取引価格は、26年6月が1キログラム当たり4.60元(111円、前年同月比12.7%高)とかなり大きく上昇したものの、前月比ではわずかな下落となった。また、大豆の国内指標価格の一つとなる山東さんとう省の国産大豆価格は、同4.94元(119円、同6.5%高)とかなりの程度上昇したものの、前月比ではわずかな下落となった。同月の輸入大豆価格は同3.86元(93円、前月比2.0%安)とわずかに下落したものの、輸入価格の下落幅が国産価格の下落幅をわずかに上回ったことから、輸入と国産の価格差は拡大した。
 国際相場に影響する中国の大豆輸入量は、前年をわずかに下回る水準となっている。26年(1〜5月)の輸入量は、3694万2500トン(前年同期比0.4%減)とわずかに減少した。また、輸入額も、同5.3%増の175億7700万米ドル(2兆8426億円:1米ドル=161.72円(注))とやや増加したと報告されている。主な輸入先は、ブラジル(総輸入量の61.4%)、米国(同22.7%)アルゼンチン(同10.1%)である。

(注)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「月末・月中平均の為替相場」の2026年7月末TTS相場。
 
(調査情報部)