1.主要国・地域の砂糖需給 (2007/08⇒2012/13年度)
最終更新日:2012年10月10日
1.主要国・地域の砂糖需給 (2007/08⇒2012/13年度)
2012年10月
英調査会社LMCの2012年7月10日現在の予測によると、2011/12年度における世界の砂糖生産量は1億7670万トン(粗糖換算、前年度比6.5%増)と見込まれている。世界最大の生産国ブラジルは、2005/06年度以来の減産となった。減産の要因は、2008年に発生した世界金融危機の影響による新植の停滞と天候不順を受け、さとうきびの単収および糖度が低下したためとみられる。一方で、インド、タイ、EU、ロシアなど北半球の主要生産国で生産量が増加し、ブラジルの減産分を補うとみられることから、世界全体の砂糖生産量は前年度から増加の見通しとなっている。消費量は1億6310万トン(粗糖換算、同0.3%減)と見込まれることから、2011/12年度の世界の砂糖需給は大幅な供給過剰になると予測されている。なお、期末在庫率(期末在庫/消費量×100)は前年度から5.3ポイント上昇の33.7%とみられている。
2012/13年度について、世界の砂糖生産量は前年度から微増の1億7850万トン(粗糖換算、同1.1%増)と見込まれている。ブラジルは前年度に引き続き減産になると予測されているが、豪州、中国、南アフリカなどで増産が見込まれている。一方、消費量は1億6260万トン(粗糖換算、同0.3%減)と見込まれることから、世界の砂糖需給は前年度に引き続き供給過剰になるとみられる。期末在庫率は前年度から4.5ポイント上昇の38.2%と予測されている。
資料:LMC “Quarterly Statistical Update, July 2012”
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