3.国際価格動向
最終更新日:2012年11月9日
3.国際価格動向
2012年11月
ニューヨーク粗糖相場の動き(9/4〜10/19)
〜小幅レンジで推移〜
9月初めのニューヨーク粗糖先物相場(期近10月限)は、世界的な供給過剰が見込まれる中、下落傾向で推移した。その後、最大消費国インドでモンスーン期の降雨不足による減産が見込まれ、輸出量の減少が予測されたことなどから相場は上昇に転じ、さらに、13日に米連邦準備理事会(FRB)が量的緩和第3弾(QE3)の導入を決定したことを受け、商品市況全般が上昇したことから、17日の相場は20セントを上回る水準にまで上昇した。しかしながら、その後の相場は、中国の来年度の生産が豊作となり、輸入需要は減少するとの見方が広がったことなどから下落した。下旬になると、価格下落による需要増加見込みなどを背景に相場は反発し、月末には1ポンド当たり19.58セントで納会を終えた。
10月上旬の相場(期近3月限)は、世界最大の生産・輸出国ブラジルで降雨の影響により9月以降生産ペースが鈍化したことなどを受け上昇し、1ポンド当たり21セントを上回る水準で推移した。中旬になると、世界経済の減速に伴い砂糖需要は減少するとの見込みから相場は下落し、その後は同20セント前後の横ばいで推移した。19日時点の相場は同20.23セントとなっている。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713