3.国際価格動向
最終更新日:2012年12月10日
3.国際価格動向
2012年12月
ニューヨーク粗糖相場の動き(10/1〜11/20)
〜世界的な供給過剰感から軟調に推移〜
10月初めのニューヨーク粗糖先物相場(期近3月限)は、世界最大の生産・輸出国ブラジルで降雨の影響により9月の生産ペースが鈍化したことなどを受け、上昇傾向で推移した。中旬になると、世界経済の減速に伴い砂糖需要は減少するとの見込みから相場は下落し、その後も2012/13年度の国際砂糖需給は前年度に引き続き供給過剰になるとの予測から軟調に推移した。月末の相場は1ポンド当たり19.46セントとなった。
11月に入ってからも相場は下落傾向で推移し、8日には1ポンド当たり18.84セントと、2カ月ぶりの安値水準となった。相場の下落は、中国の生産が今年度は豊作となり、輸入需要は減少するとの見方が広がったことや、インドは前年度に引き続き砂糖輸出を行うと見込まれることなど、世界的な供給過剰感の高まりが背景とみられる。その後、ブラジル産地の降雨や安値修正の動きなどから相場は反発し、20日時点で1ポンド当たり19.90セントとなっている。
このページに掲載されている情報の発信元
農畜産業振興機構 調査情報部 (担当:企画情報グループ)
Tel:03-3583-8713