3.国際価格動向
最終更新日:2013年2月12日
3.国際価格動向
2013年2月
ニューヨーク粗糖相場の動き(12/3〜1/18)
〜小幅レンジで推移、1月以降は軟化〜
12月上旬のニューヨーク粗糖先物相場(期近3月限)は、世界最大の生産・輸出国ブラジルの産地で乾燥した天候が続き、砂糖生産が順調に行われたことや、同国の通貨レアルが米ドルに対し下落傾向にあることから軟調に推移し、10日には19セント台を割り込んだ。中旬になると、価格の下落による需要増加などから相場は反発し、19セント台を回復した。その後、世界第2位の輸出国タイで生産ペースが前年度を下回っていることなどから相場は上昇し、月末には1ポンド当たり19.51セントとなった。
1月初めの相場は、米議会が「財政の崖」回避で合意したことを受け上昇したものの、その後は需給面で新しい材料が見当たらず、依然として世界的な供給過剰感が強いことから軟調に推移している。北半球の各国では新年度の生産が本格化し、供給が増加している。また、ブラジルで来年度の増産が予測されていることなども、供給過剰感を強める一因となっている。相場は20日時点で1ポンド当たり18.37セントとなり、2010年8月上旬以来の安値水準となった。
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