3.国際価格動向
最終更新日:2013年4月10日
3.国際価格動向
2013年4月
ニューヨーク粗糖相場の動き(2/1〜3/20)
〜17セント台後半から18セント台後半の小幅レンジで推移〜
2月初めから中旬にかけてのニューヨーク粗糖先物相場(期近3月限)は軟調に推移し、14日には18セント台を割り込み、約2年半ぶりの安値水準となった。相場の下落は、北半球の各国で新年度の製糖が進み供給が増加していることや、世界最大の生産・輸出国ブラジルで来年度の増産が予測されていることなどから、世界的な供給過剰感が強まったことが要因とみられている。下旬になると、安値修正の動きなどから相場は上昇し、月末には1ポンド当たり18.38セントとなった。
3月以降の相場(期近5月限)は、ブラジルで来年度はさとうきびのエタノールへの仕向け割合が高まり、砂糖生産に影響を及ぼすと見込まれたことなどから上昇し、15日には同18.89セントとなった。ブラジルでは、2013年5月にガソリンへのエタノール混合率を20%から25%に引き上げることが計画されている。また、同国で大豆輸出が大幅に増加し、港湾の混雑が深刻化していることから砂糖輸出の遅延が懸念されたことも、相場上昇の一因とみられる。その後、高値修正の動きなどに押され相場は下落し、20日時点で同18.35セントとなった。
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