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4. 日本の主要輸入先国の動向(2014年7月時点予測)

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最終更新日:2014年9月10日

4. 日本の主要輸入先国の動向(2014年7月時点予測)

2014年9月

 2013年の甘しゃ糖・分みつ糖(HSコード1701.14‐110)の輸入量は、138万2554トン(前年比1.7%減)となった。そのうち、タイが50.7%(同7.9ポイント減)、豪州が32.5%(同1.1ポイント減)、フィリピンが8.1%(同5.1ポイント増)、南アフリカが4.3%(同2.2ポイント増)、グアテマラが4.3%(同1.7ポイント増)と、この5カ国で輸入量全体の99.9%を占めている(財務省「貿易統計」)。

 2014年5月号から、「日本の主要輸入先国の動向」の掲載国のうち、フィリピン、南アフリカ、グアテマラ(新規追加国)の3カ国については、3カ月に1回の報告としています(今月はグアテマラとなります)。

 

タ イ

 
【生産・貿易動向】
2013/14年度の砂糖生産量は前年度比かなり増加し、在庫の積み増しが懸念

 2013/14砂糖年度(10月〜翌9月)のサトウキビの収穫面積は、136万ヘクタール(前年度比1.2%増)、サトウキビの生産量は、1億370万トン(同3.7%増)と天候に恵まれたことにより前年度に比べやや増加する見込みである(表5)。サトウキビの増産に加え、製糖歩留まりが向上(同8.7ポイント増の11.2%)したことから、甘しゃ糖の生産量は1163万トン(同12.4%増)と前年度に比べかなり大きく増加が見込まれている。増産を受け輸出量も649万トン(同6.4%増)と前年度に比べかなり増加する見込みであるものの、2013年10月〜翌6月までの輸出量の合計は384万トンと前年同期比65%にとどまっており、増産の中、国内消費量の大幅な増加も見込めないことから、さらに期末在庫が積み増しされることが懸念される。

 また、2014/15年度のサトウキビの収穫面積は前年度並みの見込みであるが、サトウキビの生産量は7月から降雨量が回復し、単収が増加することから、1億500万トン(同1.2%増)と前年度に比べわずかに増加する見込みである。また、製糖歩留まりが向上することから、甘しゃ糖の生産量は1200万トン(同3.2%増)とやや増加する見通しである。
 

豪 州

 
【生産・貿易動向】
2013/14年度の砂糖生産量は前年度比わずかに増加し、輸出量は同水準を維持

 2013/14砂糖年度(7月〜翌6月)のサトウキビの収穫面積は、36万ヘクタール(前年度比1.1%増)と前年度に比べわずかに増加するものの、単収は1ヘクタール当たり83.7トン(同1.3%減)とわずかに減少が見込まれることから、サトウキビの生産量は3045万トン(同0.2%減)と前年度並みとなる見込みである。CCS(可製糖率:サトウキビのショ糖含有率、繊維含有率および搾汁液の純度から算出される回収可能な糖分の割合)が14.7%(同0.3ポイント増)と前年に比べやや増加することから、甘しゃ糖の生産量は446万トン(同1.8%増)と前年度に比べやや増加する見込みとなっている。砂糖輸出量は、粗糖が286万トン、白糖が17万トンの合計303万トン(同0.3%増)と前年並みを維持する見込みである(表6)。

 また、2014/15年度のサトウキビの収穫面積は前年度と同じ36万ヘクタールである。しかし、サトウキビの生産量について、多雨による収穫の遅れにより、製糖開始が遅れ6月末となり、7月に入っても低温による霜が降りているところもあるなどにより、単収が減少し、2968万トン(同2.5%減)、甘しゃ糖の生産量は430万トン(同3.6%減)とやや前年度を下回る見通しである。
 

グアテマラ

 
【生産・貿易動向】
2013/14年度の砂糖生産量、輸出量ともに前年度比やや増加

 2013/14砂糖年度(11月〜翌10月)のサトウキビの収穫面積は26万ヘクタール(前年度比0.3%減)、サトウキビの生産量は2684万トン(同0.3%減)と前年度と比べわずかな減少が見込まれているものの、製糖歩留まりが向上することから、甘しゃ糖の生産量は304万トン(同1.7%増)とわずかな増加が見込まれる。砂糖輸出量は増産により210万トン(同5.0%増)とやや増加すると見込まれる(表7)。

 また、2014/15砂糖年度のサトウキビの収穫面積およびサトウキビの生産量はいずれも前年度並みと見込まれるものの、甘しゃ糖の生産量は糖度の微減により、300万トン(0.1%減)と見通されている。また、輸出量は210万トン(同増減なし)と前年度並みを維持する見通しである。
 
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