2. 主要国の砂糖需給(2013/14年度予測値)
最終更新日:2014年10月10日
2. 主要国の砂糖需給(2013/14年度予測値)
2014年10月
【生産量】
2014年9月の予測によると、2013/14国際砂糖年度の世界の砂糖生産量は、前回から17万3000トン上方修正の1億8120万トンと見込まれる(図3)。
主要生産国5カ国の内訳は、今年度の製糖が終了しているブラジル、EUは前回予測と変更がなく、それぞれ3950万トン、1642万トンとなった。インドは、ほぼすべての製糖工場で砂糖の生産が終了し、前回から50万トン上方修正の2650万トンの見込みである。中国は前回から21万5000トン下方修正の1448万トンの見込である。タイは、前回から5万6000トン下方修正の1163万トンの見込みである。
また、米国はてん菜の製糖歩留まりが向上したことから前回から3万3000トン上方修正の764万トン、パキスタンは天候が良好であったことや綿花からサトウキビに作付けを転換した農家が増加したため前回から18万4000トン上方修正の592万トンとなり、メキシコ、ロシアは前回予測と変更がなかった。
【消費量】
2014年9月の予測によると、2013/14国際砂糖年度の世界の砂糖消費量は、前回から25万4000トン下方修正の1億7558万トンと見込まれている(図4)。
主要消費国5カ国の内訳は、インド、EU、中国が前回予測から変更がなく、それぞれ2609万トン、1933万トン、1620万トンとなった。ブラジルが前回から24万トン下方修正の1269万トン、メキシコが15万トン下方修正464万トンとなり、減少要因はいずれも在庫調整と考えられる。米国が40万8000トン上方修正の1131万トンとなり、この増加要因は人口増加に伴う堅調な消費増加が短期間の比較でも顕著に表れたものと考えられる。
なお、インドネシア、ロシア、パキスタンともに前回予測と変更がなかった。
【輸入量】
2014年9月の予測によると、2013/14国際砂糖年度の世界の砂糖輸入量は、前回予測から218万8000トン下方修正の5451万トンの見込みである(図5)。
主要輸入国の内訳は、EU、エジプトが前回予測と変更がなく、それぞれ440万トン、130万トンの見込みである。
インドネシア、中国、ロシア、インドが前年度より生産量が多かったことから前回から下方修正された。インドネシアが前回から14万1000トン下方修正の353万トン、中国が26万6000トン下方修正の352万トン、ロシアが10万3000トン下方修正の100万トン、インドが20万トン下方修正の80万トンの見込みである。
一方、需要量に自国の生産量が追いつかない米国、イラン、日本は上方修正された。米国が前回から16万5000トン上方修正の337万トン、イランが7万9000トン上方修正の168万トン、日本が9万トン上方修正の147万トンの見込みである。
【輸出量】
2014年9月の予測によると、2013/14国際砂糖年度の世界の砂糖輸出量は前回予測から1万5000トン下方修正の5890万トンの見込みである(図6)。
主要輸出国の内訳は、ブラジル、グアテマラ、EU、南アフリカが前回予測と変更がなく、それぞれ2705万トン、201万トン、167万トン、80万トンと見込まれている。
その他の主要国は、輸出量の増加が見込まれている。豪州は粗糖の輸出が好調なことから前回から10万1000トン上方修正の312万トン、メキシコは米国向け一辺倒から輸出先を多角化していることから前回から32万6000トン上方修正の251万トン、インドは粗糖の輸出補助金単価の引き上げ効果を期待して前回から153万3000トン上方修正の303万トン、キューバは砂糖生産量が増加したことから前回から4万トン上方修正の90万トンの見込みである。
なお、輸入量と輸出量の変動が一致していないのは、タイムラグが要因と考えられる。
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