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4. 日本の主要輸入先国の動向(2015年1月時点予測)

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最終更新日:2015年2月10日

4. 日本の主要輸入先国の動向(2015年1月時点予測)

2015年2月

 2013年の日本の甘しゃ糖・分みつ糖(HSコード1701.14‐110)の輸入量は、138万2554トン(前年比1.7%減)であった。国別輸入先国のシェアをみると、タイが50.7%(同7.9ポイント減)、豪州が32.5%(同1.1ポイント減)、フィリピンが8.1%(同5.1ポイント増)、南アフリカが4.3%(同2.2ポイント増)、グアテマラが4.3%(同1.7ポイント増)と、この5カ国で輸入量全体のほぼ全量を占める(財務省「貿易統計」)。 

2014年5月号から、「日本の主要輸入先国の動向」の掲載国のうち、フィリピン、南アフリカ、グアテマラ(新規追加国)の3カ国については、3カ月に1回の報告としています(今月は南アフリカとなります)。

タ イ

【生産・輸出動向】
2014/15年度の砂糖生産量かなり減少するも、輸出量は大幅に増加の見込み

 2014/15砂糖年度(10月〜翌9月)のサトウキビの収穫面積は前年度並みの見込みであるが、北部と中部で干ばつによる生育の遅れがあり、サトウキビの生産量は9000万トン(前年度比10.0%減)、甘しゃ糖の生産量は1050万トン(同10.0%減)と前年度に比べかなり減少する見込みである。

 現地報道によると、生育の遅れから圧搾開始が遅れたものの、現在は圧搾の遅れを取り戻しており、10月〜1月上旬までの圧搾量は2840万トン(前年同期比1.9%減)と微減にとどまっている。しかし、生育の遅れの影響により製糖歩留まりは9.2%(同0.3ポイント減)と低い水準であるため、粗糖の生産量は201万トン(同2.6%減)とわずかに減少、精製糖の生産量は53万トン(同12.0%減)と大幅に減少している。

 なお、主にエタノール原料向けとなる糖蜜の生産量は製糖歩留まりの低下を受け106万トン(同6.1%増)となっている。

 一方、砂糖の輸出量は719万トン(同27.5%増)と前年度に比べ大幅に増加する見込みである。これは、ブラジルの輸出が減少することに伴い、タイが輸出量を大きく伸ばすと見込まれているためである。
 
 

豪 州

 
【生産・貿易動向】
2014/15年度の砂糖生産量、輸出量ともかなり増加の見込み

 2014/15砂糖年度(7月〜翌6月)のサトウキビの収穫面積は前年度並みの33万ヘクタール、サトウキビの生産量は、主要生産地域であるクイーンズランド州北部が天候に恵まれ、単収が1ヘクタール当たり89.25トン(前年度比8.3%増)と向上することから2940万トン(同8.3%%増)、甘しゃ糖の生産量は473万トン(同8.3%増)と前年度に比べかなり増加する見込みである(表6)。また、砂糖の輸出量は増産に伴い347万トン(同15.8%増)と前年度に比べ大幅に増加する見込みである。
 

南アフリカ

 
【生産・貿易動向】
2014/15年度は砂糖生産量、輸出量ともにやや減少

 2014/15砂糖年度(4月〜翌3月)のサトウキビの収穫面積は33万ヘクタールと前年度並みであるのものの、干ばつの影響により生育が遅れていることから、サトウキビの生産量は1724万トン(前年度比4.2%減)とやや減少が見込まれている(表7)。サトウキビの減産を受けて、甘しゃ糖の生産量は238万トン(同4.2%減)、砂糖の輸出量は78万トン(同2.3%減)とやや減少が見込まれる(表7)。
 
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