播種作業は平年並に行われ、移植作業も、降雨や降雪があったが、4月下旬の気温が高く降雨が少なかったことから順調に進み、移植期は平年より3日早くなり、特に降雨が少なかった上川地方や胆振地方では、一週間程度早かった(
表1)。
5月以降も気温が高めに推移したことから生育は順調に進み、7月の高温・少雨により根部の肥大が緩慢となり生育が一時停滞したが、草丈、葉数、根周はほぼ平年並に推移した。8月は、台風11号から変わった温帯低気圧の影響で大雨となり、一部で冠水や浸水したほ場が見られたが、根周は平年をやや上回った。
9月の天候は、おおむね平年並に推移し、気温の日較差も大きくなり、10月15日現在の根周は平年並で、収量は、道内のほとんどの地域で平年を上回った。
病害虫の発生状況について、ヨトウガの発生量は平年より多く、褐斑病は全道的に平年並の発生量であったが、十勝地方では初発が早く発生量も多かった。また、西部萎黄病の発生が十勝地方で7月、オホーツク地方で9月ごろから目立った。