【生産・輸出動向】
2014/15年度の砂糖生産量はかなり増加、輸出量は大幅に増加
2014/15砂糖年度(7月〜翌6月)は、サトウキビの収穫面積が39万ヘクタール(前年度比5.9%増)とやや拡大することから、サトウキビ生産量は3224万トン(同5.6%増)となり、砂糖の生産量は470万トン(同10.7%増)と、前年度に比べかなり増加する見込みである(
表7)。また、砂糖の輸出量は増産に伴い359万トン(同16.6%増)と、前年度に比べ大幅に増加する見込みである。
2015/16年度の砂糖生産量はわずかに増加、輸出量はかなり増加の見込み
2015/16年度は、サトウキビの収穫面積が41万ヘクタール(前年度比3.6%増)とやや増加が見込まれ、懸念されていた降雨量不足も回復しつつあることから、サトウキビ生産量は3380万トン(同4.8%増)とやや増加し、砂糖の生産量は480万トン(同2.1%増)と、わずかに増加する見込みである。また、砂糖の輸出量は増産に伴い382万トン(同6.4%増)と、前年度に比べかなり増加する見込みである。
豪州農業省(ABARES)が発表した6月時点の2015/16年度の生産予測によると、砂糖生産量は490万トン(前年度比4.3%増)、砂糖輸出量は356万トン(同6.3%増)と見込まれる。現地報道によると、2015/16年度の製糖は7月上旬に開始しており、順調に収穫が行われれば、過去10年で最高水準の砂糖生産量が期待できるとのことである。
なお、豪州政府は、6月に中国との自由貿易協定に正式署名したが、砂糖は同協定において関税削減の対象とはされていない。